平成21年度の福岡県陸軍墓地慰霊祭は、新型インフルエンザの流行が懸念されるなか、10月31日(土)無事に執り行いました。
当日は、穏やかな晴天に恵まれ、ご遺族、協賛団体代表者、国会議員、県・市議会議員、友好団体、陸上・航空自衛隊ほか一般参加の方々、約100名の参列を賜りました。
式典は、国旗掲揚・国歌斉唱の後、県護国神社宮司による神事、祭典委員長による祭文奏上に続いて参列者全員が玉串を奉奠して、明治維新から日清・日露戦争、先の大戦において日本国の存続と反映のために殉じられた福岡県出身1万4千余柱の御霊に顕彰の誠を捧げました。
産經新聞記事《2009年11月1日付》
平成21年6月26日(金)福岡県郷友連盟は、広く一般の人々に国の安全保障に関する理解を得る一助として航空自衛隊春日基地研修会を企画し、参加を呼びかけたところ、総勢52名の参加を得て晴天下航空自衛隊装備の一部を間近に見学した。
春日基地には、航空自衛隊西部航空方面隊の司令部、警戒管制部隊の司令部と移動警戒隊などが所在し、福岡空港の片隅には方面隊司令部の用務を支援する飛行部隊と離島に対する人員物資の輸送を担当する空輸部隊が所在している。
研修は、春日基地広報館において江口広報班長からわが国の防空システムの概要、わが国周辺の航空活動と対領空侵犯措置の概況、災害派遣等の実施状況などについて説明を受けた後、移動警戒隊の主要装備について移動警戒隊長等の案内によって見学した。
午後は、大型バスで福岡空港へ移動して空港敷地内に所在する西空司令部支援飛行隊のT−4型練習機、航空救難団ヘリコプター空輸隊のCH−47J型ヘリコプターと災害派遣用資機材を見学し、途中、輸送航空団の国産C−1ジェット輸送機の定期便の離発着の様子も見ることができた。
研修の間、終始自衛隊側の案内者と研修参加者との間で熱心な質疑応答が行われ、航空自衛隊の任務・特性について理解が深められた模様である。
更に、国内線、国際線の民間旅客機の離発着を普段立ち入ることのない場所から見られ、研修参加者は盛んにカメラのシャッターを切っていた。
研修終了後日、参加者から研修参加の感想とわが郷友連盟に対する貴重な提言が寄せられた。
明治維新の大業以来 大東亜戦争までの幾多の国難に際して、身命を賭して我が国家と民族を護ってこられた英霊の皆様をお祀りする此の陸軍墓地の各石碑が、去る平成17年3月21日の福岡県西方沖地震により相当の被害を受けました。国有地の墓地の上に建立された此の石碑群の被害の修復は、国又は地方自治体等の責務と思いましたが、その気配が無く、交渉するも応じず、遂に福岡県郷友連盟をはじめ関係諸団体が相集い、石碑修復委員会を立ち上げ、広く有志の方々に協力を呼びかけた処、八百数拾人の方々に資金提供を賜りました。
早速 國松石材に工事を発注し、動いた碑柱のずれ直し等に着工し、19年秋の慰霊祭に間に合いました。然し 心配していた墓内の状況は扉の鍵を破壊して調査した結果、多くの棚板は落下破損し、英霊の骨壺も多数が落下、深さ胸までもの満水という驚くべき惨状が判明。委員一同申し訳無しと暗然と致し、直ちに修復を計画、棚板を宮崎県小林市にて楠材にて調達、御壺は一時國松石材に移送管理し、委員総出で整理・番号付け等を行い、11月に改良工事と骨壷御霊のお戻りを完了、本日落成の式典をとり行うに至りました。ここに眠られる数萬の英霊の方々には再び安らかに鎮まりまして、更に我が国が一日も早く真の姿に立ち返るように御導き御加護を賜りますよう心から祈念いたします。
平成20年12月6日
陸軍墓地石碑修復改良委員会
委員長 菅原道之