郷友連盟 平成22年度女性部全国研修会において
1.女性部の企画する事業とその成果の紹介
(1)女性部の企画する事業
ア.岡田敏江女性部長の子供病院移転反対の活動
現在福岡市の子供病院は市の中心部で交通の便の良い所にあります。子供病院の施設の老朽化のため、建て替えが検討される中で、博多湾の埋め立て地の開発が進まないことから、更には福岡市の博多湾埋め立ての借金の返済のために、市の中心部から遠くて交通の便が悪い、博多湾の埋め立て地の人工島に子供病院を移転させる事が決定されようとしております。この事に対しては、病院の医師、関係者、市民、患者グループ等多くの反対がある中で、福岡市議会では子供病院の移転先を人工島に決定しようとしています。郷友連盟女性部長は、子供病院の人工島への移転反対運動の先頭に立ち、街頭宣伝活動、署名活動、移転反対のデモ行進、福岡市長・市議会への陳情活動、市長の公約違反追及、土地代金による住民訴訟等を行っております。
(ア)その成果
福岡市民の子供病院の人工島への移転反対の意思表明、テレビ・新聞等のマスコミによる報道がなされ、市長以下市議会、市役所も市民の反対意思を無視できない状態までなってきております。
イ. 女性部佐藤副部長は、礼法教育活動として、女子短大、県内各市の小・中学校に年間1コマの時間を設定してもらい、礼法教育を実施中です。これは安倍総理大臣時代に教育基本法が改正され、小中学校の校長の裁量で、週1コマの自由教育時間の設定が出来るようになった施策です。
(ア)その成果
女子短大では、ヘソ出しルックであった若い女性達が1年後には良家の子女のように変身したり、礼法教育をした小・中学校のクラスでは、授業時間中は静かになり、先生の話を聞くようになり、1年後に成績が10%向上するという成果を上げています。
ウ.福岡市内の一般の方、女性の方を主対象にした自衛隊研修を実施しています。これは郷友連盟の理念である「誇りある日本の再生」、信条である「国防思想の普及」「日本の歴史伝統の継承」を実地において実行するものでございます。
本年は陸上自衛隊玖珠駐屯地にお願いし、駐屯地の見学、戦車の体験試乗、隊員食の体験喫食等を行い、参加された皆様の好評を博しました。10月19日には海上自衛隊下関基地の掃海艇部隊を研修する予定です。
2.会勢充実に占める女性部の役割
(1)郷友連盟の各種会議(年度総会、新春祝賀会等)において、女性部による祝舞、シャンソン、童謡、詩吟等の披露を行い女性部の存在意義と新たな会員の勧誘に結び付けております。
(2)毎年10月に実施される福岡県陸軍墓地慰霊祭は福岡県郷友連盟が主催して行っておりますが、県内各界からの参列者があります。
この際女性部は、受付、案内等を行い慰霊祭を裏方として支えております。また、この慰霊祭に郷友連盟会員以外の女性の方々をお誘いし、現在の日本の繁栄は、英霊の方々の尊い犠牲の上に成り立っていることを認識していただく活動を進めています。参加された皆様からは、来て良かったとの感想を頂いております。
(3)日本の国家を誇りに思い、日本の歴史や伝統を継承していく活動の広報は、女性の方が一般市民の方へアピールしやすい事、また女性の口コミ効果が大きい事等がありまして、会員の勧誘や行事への案内等は女性部が精力的に活動しております。福岡県郷友連盟女性部は今後も積極的に各種活動を行っていく所存でございます。
3.国民運動等について
(1)誇りある日本の再生を図るための提言の発信
ア 日本古来の家族制度を破壊する「選択的夫婦別姓法案に反対する提言書」・・H22年7月
イ 対馬、尖閣諸島等国境地区の外国人支配の危険性のある「定住外国人への地方参政権付与法案に反対する提言書」・・H22年7月
ウ 日韓関係の危機を招く「日韓併合100周年についての総理大臣談話の発表に反対する提言書」・・H22年8月
エ 北朝鮮政府への支援につながる「朝鮮学校授業料無償化に反対する提言書」・・H22年8月
以上のような提言書を内閣総理大臣以下関係閣僚及び各政党党首に発信しました。各政党、閣僚から提言書提出に対するお礼と今後の取り組みへの参考にする旨の返信を得ております。今後も、時事に応じ誇りある日本の再生に必要と思われる提言を続けていくように考えております。
(2)福岡県郷友連盟「ホームページ」の更新と内容の充実
平成20年9月に立ち上げましたホームページの内容の充実と記事の更新を図り、全国からのアクセスを得ております。特に記事の中に、女性部佐藤副部長が担当しております「礼法とマナー」のコーナーを設け、女性の立場から日本の礼法の大切さをアピールして、読者から好評を頂いております。
平成21年11月28日(土)福岡郷友連盟は、広く一般の人々に国の安全保障に関する理解を得る一助として前回の春日基地に引き続き航空自衛隊築城基地研修会を企画し、参加を呼びかけたところ、一般市民31名を含む48名の参加を得て実施しました。
築城基地は北部九州唯一の戦闘機部隊で、24時間領空侵犯の任務を持つ戦闘機部隊の第8航空団、ミサイル防衛の任務を持つ第7高射隊、被害復旧で活躍する西部航空施設隊の第3作業隊のほか、それぞれの部隊を支援する諸部隊があります。
今回の研修は翌日開催される航空祭の予行としてブルーインパルスをはじめ航空自衛隊が持つ主要な航空機の飛行展示と地上展示を真近で見ることが大きな目的でもありました。
研修は午前8時、博多駅から大型バスで高速道に乗り、北九州経由で築城基地に向かいました。9時50分頃にトイレ休憩でドライブイン「メタセの杜」に着くともう築城基地から発進された戦闘機の飛行展示が始まっており、定刻の10時過ぎには築城基地内に入ることができました。約1時間ほど地上展示の飛行機を見たあと、11時から航空自衛隊最精鋭の航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」の曲芸飛行を1時間たっぷり堪能することができました。参加者の皆さんの中には高性能の写真機を持ってブルーインパルスの飛行を撮影されていました。
12時には出門の約束でしたので、参加者はまだ地上展示の戦闘機に触れたいところでしたが2時間の基地内研修を終えて国道10号、212号を通って風光明媚な青の洞門に向けて基地を離れました。青の洞門でちょっと遅い昼食をとり、紅葉真っ盛りの遊歩道の散策を楽しんでから大分自動車道を経由して無事に5時前には博多駅前に到着しました。
最後に、参加者から口頭あるいは文書で研修の感想、郷友連盟に対する提言などが寄せられましたので一部掲載いたします。今後の研修の貴重な資料を得ることができ、有意義な研修であったと思います。
連盟編集員 稲葉 敏