日本郷友連盟九州ブロック研修会は、毎年九州各県支部が持ち回りで開催されていますが、24年度は福岡県郷友連盟が主催して、11月10日(土)13時30分から「ホテルクリオコート博多」において研修会・時局講演会・懇親会が行われました。
1 ブロック研修会
研修会には、東京から一般社団法人「日本郷友連盟」本部会長寺島泰三氏、同執行役員堀好成氏が参加され、地元九州では熊本県郷友会会長田尻宏行氏、同事務局長八十川則雄氏、宮崎県郷友会会長岩切裕俊氏、同理事長島村芳幸氏、鹿児島県郷友会会長市来徹夫氏のほか、主催側では飯塚市郷友会から上杉俊二会長以下十名の会員と県本部会員多数が参加して東京本部及び各県の共通の理念「誇りある日本の再生」に向けたそれぞれの取り組み状況が紹介されました。
各郷友会が抱えている共通の課題は会員の高齢化に伴う会勢の維持と拡大であり、若い世代へどのようにして引き継いでいくか、その手段と方法について意見の交換が行われました。
2 時局講演会
研修会に引き続き衆参両院議員、福岡県議会議員、福岡市議会議員、その他友好・協賛団体役員等も加わって、髭の隊長として有名な佐藤正久参議院議員を講師に招聘し、『この国難にいかに対処するか』という演題で我が国の現状と今後の取り組みについて熱く語られました。
【講演の概要】
3 懇親交流会
懇親会は、はじめに飯塚市郷友会会員でもあるキングレコード歌手寺井安江さんによる歌謡、日本舞踊師匠大野節子さんによる舞踊が披露され、また「博多にわか塾」の浜千鳥足さん、平野まんまさん、上野好演さんによる「博多にわか」で場内がわき、続く来賓の挨拶では、佐藤参議院議員をはじめ皆さんは即興でにわか風の祝辞をされました。博多の郷土芸能の魅力・威力が参加者全員を虜にした一コマでした。
その後、和やかな雰囲気で各界からの参会者の皆さんとともに今後も日本国・日本人の誇りを確保すべく行動することを誓い合って、九州ブロック研修会の幕を閉じました。
ここ福岡県陸軍墓地において戦没者慰霊祭を執り行うに当たり謹んで祭文を捧げます。
本日の慰霊祭は、福岡県郷友連盟主催で福岡県英霊にこたえる会、日本会議福岡、福岡県偕行会、福岡県海友会、福岡県神社庁並びに陸軍墓地石碑修復委員会の共催のもとに執り行っているものでございます。
ご遺族、戦友会をはじめ国会議員、県市の議員の皆様、現職自衛官及び諸団体の代表そして多くの会員及び一般の方々等多数の方々のご参加を得ており、特に本年福岡市長代理中島淳一郎保健福祉局長及び日本会議福岡松尾新吾会長にご臨席いただいており、ご出席の皆さまに対して改めて感謝申し上げます。
ここ陸軍墓地は、明治、大正、昭和の各時代において我が国の独立と繁栄のため、また日本民族の安泰を念じつつ国のため、郷土のため、そして愛する家族のために尊い命を捧げられた方々の墓地です。各時代に思いを馳せます時、新たな感謝と痛恨の情が胸に迫って参ります。この陸軍墓地には十一基の墓碑があり総勢一万六千余柱の英霊が祭られています。先の大戦から既に六十七年が経過しました。この間日本はひたすら経済的繁栄を追求し地球上で最も安全な国、国民全体が豊かな生活を送れる国と云われるまでに発展しました。この繁栄は英霊の皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。
現在の世界に眼を向けますと、アフガニスタンにおけるテロとの戦い、シリア内戦等の戦争が続いています。一方国内に眼を移せば、東日本大震災発生後の復興の遅れ、経済不況の進行、教育の荒廃により国民が日本人としての誇りや自信を喪失してしまっている現況が見られます。又外交安全保障面では、尖閣国有化に際し中国国内における日本企業への暴行、略奪等が発生し、尖閣諸島日本領海への中国公船の不法侵入が現在も続いておりす。又日本固有の領土であります竹島は韓国が実効支配し、先日は韓国大統領が上陸する暴挙を行いました。これらに対する日本政府の無策とも云える対応に憂慮に耐えないところであります。
このような時に当たり、私ども郷友連盟は、誇りある日本の再生を目指し、英霊の顕彰、国防思想の普及、日本の文化や伝統の継承を中心とした活動を更に活発化し、日本再生の精神的支柱となれるよう努力をしてまいる覚悟でございます。
在天の英霊におかれましては、祖国の姿や世界情勢をご照覧の上、我が国の進路やあり方に対してご加護を賜らんことを、そしてまたご遺族の皆様のご多幸を祈念しまして追悼の言葉といたします。
平成24年度の福岡県陸軍墓地慰霊祭は、10月14日(日)午前11時から福岡県郷友連盟主催で、しめやかに、且つ厳粛に執り行われました。
慰霊祭は、天気も良く、無風状態の天気の元、ご遺族、国会議員、県会議員、市会議員、陸空自衛隊指揮官、友好団体代表者、空自春日基地幹部会、協賛団体代表者、福岡県郷友連盟本部・支部会員、その他一般市民など多数の方々が参列されました。
式典は、福岡県護国神社神官による神事にはじまり、吉田祭典委員長の祭文奏上、菅原偕行会会長の祭詞奏上、吉田上席師範の詩吟奏上ののち、参列者全員が玉ぐしを奉奠して明治維新から先の大東亜戦争に至るまでの国難にあたって我が国の独立を守るために尊い命を捧げられた御霊に感謝と今後もご加護賜らんことをお祈りしました。