ここ福岡県陸軍墓地において戦没者慰霊祭を執り行うに当たり謹んで祭文を捧げます。
本日の慰霊祭は、福岡県郷友連盟主催で福岡県英霊にこたえる会、日本会議福岡、福岡県偕行会、福岡県海友会、福岡県神社庁並びに陸軍墓地石碑修復委員会の共催のもとに執り行っているものでございます。
ご遺族、戦友会をはじめ国会議員、県市の議員の皆様、現職自衛官及び諸団体の代表そして多くの会員及び一般の方々等多数の方々のご参加を得ており、特に本年福岡市長代理中島淳一郎保健福祉局長及び日本会議福岡松尾新吾会長にご臨席いただいており、ご出席の皆さまに対して改めて感謝申し上げます。
ここ陸軍墓地は、明治、大正、昭和の各時代において我が国の独立と繁栄のため、また日本民族の安泰を念じつつ国のため、郷土のため、そして愛する家族のために尊い命を捧げられた方々の墓地です。各時代に思いを馳せます時、新たな感謝と痛恨の情が胸に迫って参ります。この陸軍墓地には十一基の墓碑があり総勢一万六千余柱の英霊が祭られています。先の大戦から既に六十七年が経過しました。この間日本はひたすら経済的繁栄を追求し地球上で最も安全な国、国民全体が豊かな生活を送れる国と云われるまでに発展しました。この繁栄は英霊の皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。
現在の世界に眼を向けますと、アフガニスタンにおけるテロとの戦い、シリア内戦等の戦争が続いています。一方国内に眼を移せば、東日本大震災発生後の復興の遅れ、経済不況の進行、教育の荒廃により国民が日本人としての誇りや自信を喪失してしまっている現況が見られます。又外交安全保障面では、尖閣国有化に際し中国国内における日本企業への暴行、略奪等が発生し、尖閣諸島日本領海への中国公船の不法侵入が現在も続いておりす。又日本固有の領土であります竹島は韓国が実効支配し、先日は韓国大統領が上陸する暴挙を行いました。これらに対する日本政府の無策とも云える対応に憂慮に耐えないところであります。
このような時に当たり、私ども郷友連盟は、誇りある日本の再生を目指し、英霊の顕彰、国防思想の普及、日本の文化や伝統の継承を中心とした活動を更に活発化し、日本再生の精神的支柱となれるよう努力をしてまいる覚悟でございます。
在天の英霊におかれましては、祖国の姿や世界情勢をご照覧の上、我が国の進路やあり方に対してご加護を賜らんことを、そしてまたご遺族の皆様のご多幸を祈念しまして追悼の言葉といたします。