軍神 古野少佐慰霊祭は、没後70周年記念として12月8日(木)午前11時から遠賀中間地区郷友会主催のもと、雨天の中、遠賀中間地区の虫生津公民館でしめやかに、且つ厳粛に執り行われました。
慰霊祭には、ご遺族、協賛団体代表者、陸海空自衛隊指揮官、地元町長、議員、遠賀中間地区郷友会等、多数の方々が参列されました。
式典は、中田祭典委員長の開式挨拶後、常塔寺川端祭主読経にはじまり、石田若桜会会長の詩吟奉上、仲野祭典副委員長の祭文奉上、吉田福岡県郷友連盟会長の主管追悼の辞と続き、来賓挨拶では元内閣総理大臣の麻生太郎氏はじめ、三原元政務次官、海上自衛隊下関基地司令、遠賀町町長、日本会議福岡副理事長他多数の挨拶後参列者全員が焼香して軍神として真珠湾攻撃で散華された古野少佐の御霊に感謝と今後も日本国のご加護賜らんことをお祈りしました。
主管 福岡県郷友連盟
主催 遠賀中間地区郷友会
協賛 福岡県海友会
芦屋若桜会
【 開式挨拶 】
【 祭文】
【主管追悼の辞】
【来賓挨拶:元内閣総理大臣麻生太郎氏】
古野海軍少佐の細部は下記をご覧下さい。
【古野繁實海軍少佐略歴】
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直会終了後、雨も晴れてきましたので、郷友連盟参加者で近くの山にある古野少佐のお墓をお参りしました。
元内閣総理大臣・衆議院議員
麻生太郎
本日、軍神古野繁實元海軍少佐の慰霊祭が遠賀中間地区郷友会主催のもと厳粛に執り行われるにあたり、ご英霊に対して謹んで哀悼の誠を捧げ慰霊の言葉を申し上げます。
昭和16年12月8日、軍神古野少佐は、「国を守る」即ち「愛する家族を守る」という強い使命感と勇気をもって、生還を期しない特殊潜航艇に搭乗し、真珠湾にて愛艦と共に身を挺して祖国のために散華されました。
激烈を極めた先の大戦から70年の歳月が流れ、今日の日本の平和と経済的繁栄は、尊い生命を国のために捧げた多くの人々の上に築かれていることを片時たりとも忘れるべきではありません。
これからも、過去の歴史を謙虚に振り返り、戦争の悲惨さと教訓を次の世代に継承すると共に、先人が守り伝えてきたわが国の歴史・伝統・文化を尊重し、戦没者の方々に対する敬意と感謝の心を伝えて参りたいと思います。
今日、世界情勢は経済、政治、紛争と激変し、わが国を取り巻く安全保障課題や不安定要因は、多様で複雑かつ重層的なものとなり、自国の防衛や安全のみならず諸外国との交渉、外交、協力を強化し、国家の主権、領土を守る取り組みが重要な課題であると考えます。
国内においては、本年3月に発生した東日本大震災は、東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。
私たちは今こそ、この災害を機に、国民がより一層強い絆で結ばれ、日本の復興にむけて一致団結してこの難局を乗り越えていかねばならないと存じます。
最後になりましたが、遠賀中間地区郷友会 中田和信会長並びに関係各位の皆様のご尽力に心から御礼申し上げますとともに、ご参列の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、追悼のご挨拶に代えさせていただきます。
平成23年12月8日
福岡県郷友連盟会長 吉田邦雄
軍神古野繁實海軍少佐の第三回慰霊祭が、遠賀中間地区郷友会主催のもと厳粛に執り行われるにあたり、ご霊前に対し謹んで追悼の辞を捧げます。
古野繁實海軍少佐は、大東亜戦争開戦劈頭の昭和十六年十二月八日、日本海軍の真珠湾攻撃にあたり特殊潜航艇に乗り込み愛艇とともに尊い命を国に捧げられました。当初山本五十六連合艦隊司令長官は、特殊潜航艇による攻撃は認可していませんでしたが、潜航艇隊員の強い要望により認可したものでした。これは、国力の差が大きい米国との戦争に突入するに当たり、米国太平洋艦隊を撃滅し太平洋の制海権を確保しなければ、日本の勝ち目はないという海軍軍人としての切迫した思いからの作戦でした。国のため、郷土のため、家族のために尊い命を捧げられた古野繁實海軍少佐のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
先の大戦から六十六年が経過しました。この間日本はひたすら経済的繁栄を追求し、地球上で最も安全な国、国民全体が豊かな生活を送れる国と言われるまでに発展しました。この繁栄は古野少佐を始めといたします英霊の皆様の尊い犠牲のうえに成り立っていることを忘れてはなりません。現在の世界は、テロとの戦争が続き、欧米の経済不安で先が見えない状況です。一方国内でも、東日本大震災の復興が遅れ、経済不況が進行し、国民が日本人としての誇りや自信を喪失してしまっている現状が見られます。このような中にあって、日本人が本来持っている良識、他人を思いやる豊かな心や伝統を取り戻し、世界の中で誇りある日本を再生することこそが御霊にお応えする道であると考えております。
在天の英霊におかれましては、祖国の姿や世界情勢をご照覧の上、我が国の進路やあり方に対してご加護を賜らんことを願い、また御霊の安らかならんことを、そしてまたご遺族の皆様のご多幸を祈念しまして追悼の言葉といたします。
平成23年12月8日