平成21年11月28日(土)福岡郷友連盟は、広く一般の人々に国の安全保障に関する理解を得る一助として前回の春日基地に引き続き航空自衛隊築城基地研修会を企画し、参加を呼びかけたところ、一般市民31名を含む48名の参加を得て実施しました。
築城基地は北部九州唯一の戦闘機部隊で、24時間領空侵犯の任務を持つ戦闘機部隊の第8航空団、ミサイル防衛の任務を持つ第7高射隊、被害復旧で活躍する西部航空施設隊の第3作業隊のほか、それぞれの部隊を支援する諸部隊があります。
今回の研修は翌日開催される航空祭の予行としてブルーインパルスをはじめ航空自衛隊が持つ主要な航空機の飛行展示と地上展示を真近で見ることが大きな目的でもありました。
研修は午前8時、博多駅から大型バスで高速道に乗り、北九州経由で築城基地に向かいました。9時50分頃にトイレ休憩でドライブイン「メタセの杜」に着くともう築城基地から発進された戦闘機の飛行展示が始まっており、定刻の10時過ぎには築城基地内に入ることができました。約1時間ほど地上展示の飛行機を見たあと、11時から航空自衛隊最精鋭の航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」の曲芸飛行を1時間たっぷり堪能することができました。参加者の皆さんの中には高性能の写真機を持ってブルーインパルスの飛行を撮影されていました。
12時には出門の約束でしたので、参加者はまだ地上展示の戦闘機に触れたいところでしたが2時間の基地内研修を終えて国道10号、212号を通って風光明媚な青の洞門に向けて基地を離れました。青の洞門でちょっと遅い昼食をとり、紅葉真っ盛りの遊歩道の散策を楽しんでから大分自動車道を経由して無事に5時前には博多駅前に到着しました。
最後に、参加者から口頭あるいは文書で研修の感想、郷友連盟に対する提言などが寄せられましたので一部掲載いたします。今後の研修の貴重な資料を得ることができ、有意義な研修であったと思います。
連盟編集員 稲葉 敏
第45回衆議院議員選挙は、8月31日に投票が行われました。結果は皆様ご承知の通り、民主党308議席、自民党119議席という、民主党の圧勝で終わりました。福岡県郷友連盟は、郷友政治連盟という政治活動ができる組織でもあるため、隊友会、父兄会とも協同して、選挙の支援態勢を確立して自民党の各候補者を後援して、選挙に臨みました。選挙戦は、民主党の「政権交代」というキャッチフレーズに風が吹き、民主党の圧勝の結果が出ました。民主党のマニフェストで、中学生以下の子供への一律の子供手当ての支給、高速道路の無料化、農家の戸別所得保障、コンクリートから人への政策の下、ダムや道路、空港等予算の凍結、政治主導による官僚政治からの脱却等が自民党の60年間に亘る政治に反感を持っていたテレビ、新聞を始めとするマスコミの反響を呼んだのも事実でした。しかしながら、マニフェストに防衛政策や外交についての表現はありません。旧社会党左派から自民党旧田中派までを含有する民主党の、アキレス腱でもあります。
郷友連盟は、誇りある日本の再生を目指す組織です。国家運営の基本は、尊厳ある日本国家の再建のためには、国益を基本に見据えた外交や日本国の領土を守り、国民の安全を確保する国家防衛が国家運営の第一の基本姿勢だと考えます。
前政府が、米国との間に合意した在日米軍の再編計画は、国家意思の継承という観点からも継承すべきです。普天間基地のキャンプシュワブ沖への移転を白紙撤回しました。更に、総理大臣、外務大臣、防衛大臣の普天間移転に関する発言が異なり、米国との間に物議をかもしています。
又国家の経済は、国家運営の最も重要な事項です。民主党政府の概算要求は90兆円を超え、経済情勢の悪化から税収は40兆円を割り込む状況です。自民党政権のツケがあったとはいえ、日本の経済を立て直す予算編成ではありません。
誇りある日本の再生を目指す郷友連盟としては、日本の独立を保障する日米同盟を更に強固なものにするため、政府として具体的な方策を確立し、アジア共同体という意味不明な発信ではなく、対中国、対北朝鮮、対東南アジア政策を具体化し、アジアの中における日本の政治、経済、軍事面の立場を明確にした政策を発信すべきと考えます。
聞き心地の良いアメ色発信だけでは、東シナ海ガス田開発や尖閣諸島に対する中国船の調査活動、更には沖縄諸島に対する中国海軍の領海侵犯等に対して効果は無く、放置すれば中国に日本の領土を侵犯される結果になると憂慮するものであります。
どの政党が政権を担当しても、現状の世界の政治・経済情勢の中で、日本だけが立ち直り国家を繁栄させることは困難な状況にあります。この中にあって、国家の尊厳を維持する外交政策、混迷する西側諸国のアフガニスタン軍事支援政策、テロとの戦い等においての日本の貢献のあり方、又国内経済の建て直し、300万人と言われる若者の非正規雇用の解消のための政策を、政府全力をあげて確立し強い信念のもとに実行してもらいたいと願う次第です。郷友福岡を購読されている皆様は、如何お考えでしょうか。
以上
福岡県郷友連盟 吉田邦雄
平成21年度の福岡県陸軍墓地慰霊祭は、新型インフルエンザの流行が懸念されるなか、10月31日(土)無事に執り行いました。
当日は、穏やかな晴天に恵まれ、ご遺族、協賛団体代表者、国会議員、県・市議会議員、友好団体、陸上・航空自衛隊ほか一般参加の方々、約100名の参列を賜りました。
式典は、国旗掲揚・国歌斉唱の後、県護国神社宮司による神事、祭典委員長による祭文奏上に続いて参列者全員が玉串を奉奠して、明治維新から日清・日露戦争、先の大戦において日本国の存続と反映のために殉じられた福岡県出身1万4千余柱の御霊に顕彰の誠を捧げました。
産經新聞記事《2009年11月1日付》