⑧7日目9月16日(イスラエル国防視察団旅行記)


☆TELAVIV
●イタマル・グラフ氏(Acting Director of SIBAT)訪問
☆ASHDOD
●グループ1:ハッツオール空軍基地TBC訪問+ IMI
☆TELAVIV
グループ2:IMI内Counter Terror Academy+レビディーム(イスラエル警察爆弾処理班)    ※昼食はそれぞれ分かれてとります。
●独立記念ホール見学(1500~)
●国家安全保障研究所(INSS)スタッフ、アヴィ・ヤリブ氏(アイアンドーム開発者)訪問。
エルアル航空075便(テルアビブ21:45発)にて香港へ。(機中泊)
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テルアビブホテルから地中海展望
イスラエル滞在最後となるホテル玄関

7日目も重要なイスラエル陸・空軍部隊研修で、全面的に撮影禁止であったため、十分な写真をアップすることが出来ません。(以下、田母神団長のブログを引用します。)
朝0730にホテルを出発して国防省に向かった。国防省に防衛装備品の輸出と外国との防衛協力を担当するSIBATという部署がある。そこの副部長であるイタマル・グラフ氏と面談した。日本との防衛協力を進めたいといっていた。イスラエルは軍の組織も装備品もドクトリンも極めて実戦的に出来ているので、自衛隊がより戦える軍に脱皮していくためには、イスラエルとの交流を深めることがいいのではないかと思う。それが日本の抑止力を高め戦争防止に役立つことになる。

国防省武器輸出副部長グラフ氏懇談
田母神団長、グラフ氏と握手

国防省から研修団は2個班に別れ、1つはガザ地区北方40キロメートルにあるハッツオール空軍基地、もう1つのグループは、IMI(Israel Military Industries)内のテロ対処アカデミーの研修ということになった。私は空軍基地を訪問したが、ハッツオール基地の訪問は戦争地のガザに近いということで14日になってようやく研修が決定した。ここは戦闘機基地であるが、戦闘機が編隊で訓練できるシミュレーターがおいてあり、全土から交代で飛行隊がやって来て訓練をしている。1回の訓練は4週間単位である。航空自衛隊にも戦闘機のシミュレータはあり、一人のパイロットは訓練できるが、イスラエルは8つのコックピットが地上の要撃管制官と繋がった形で、しかも敵機パイロット用コックピットが他に2つあり、総合的な訓練が出来るようになっている。これによって実際に空を飛ぶ年間飛行訓練時間が相当節減できると言っていた。一人当たりのパイロットの年間飛行訓練時間は80時間だそうだから航空自衛隊に比べるとかなり少ない時間になっている。航空自衛隊にもこのような大規模シミュレータが入れば、経費節減には役立つかもしれない。
基地を後にしてテルアビブに向かい市内の独立記念館に行った。ここは1948年5月13日ベングリオン初代首相がイスラエルの独立宣言をした場所である。ユダヤ民族にとっては2千年間国を持たずに世界各地で苦難の暮らしをしていたが、この時ユダヤ人国家イスラエルが誕生したのである。

独立記念ホール見学
正面にはベングリオン初代首相写真

その後テルアビブのホテルで、国家安全保障研究所(INSS)関係者二人のイスラム過激派の話と情報処理のためのイスラエルのシステムの売り込みの話を聞いた。イスラエルは国を挙げて、国家防衛のために、国家隆盛のために努力していることが強く感じられた。
今回のイスラエル訪問は大変勉強になった。日本も国を守ることを本当に真剣に考える時期であり、中国などに万が一にでも侵略されない態勢を作っていくことが必要であることを痛感した旅であった。また日本ではユダヤ人は悪いことをしているというような情報が溢れているが、今回のイスラエル訪問によってそれは一面的な見方ではないかと思うようになった。2千年間国を持たずに生活してきたユダヤ人がようやく父祖の地パレスチナでユダヤ人国家イスラエルを建設することになった。2千年間国を持たない悲哀を味わい、ヒトラーによる民族大虐殺を受けたユダヤ人がようやく造り上げた国がイスラエルなのである。これを守るためにイスラエルは国を挙げて国を守るために努力している。その強固な国家防衛意思こそ今の日本に必要ではないのか。今回の国防視察ツアーを計画してくれた皆さん、一緒に行ってくれた皆さんに心から感謝申し上げたい。(引用終り)

国家安全保障研究所ヤリブ氏&カルモン氏スピーチ後

これでイスラエル国防視察団のイスラエルの全日程を終了し、テルアビブ空港にバス直行です。空港では出国手続き(厳しい検査は入国時と同様)終了後、時間があるので、団員はイスラエル国内の買物の税金の払い戻しや、追加の買物に時間を費やした。
テルアビブ空港出発は21:45、香港まで11時間の長旅です。遅い機内夕食とワインを飲んでから眠りに就きました。

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⑦6日目9月15日(イスラエル国防視察団旅行記)


☆HAIFA
●Rafael(Rafael Advanced Defense Systems)2ヶ所見学及び昼食
☆TELAVIV
●Elbit(1330~)
●元モサドエージェント、シャイ・ラズ氏(中東アナリスト)ブリーフィング及び会食(1815~)後、モーシェ・クラビッツ氏とのミーティング(2100~)
テルアビブ:Dan Panorama 泊
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テルアビブ一番のショッピングモールビル(○△□の形をした珍しいビル)

6日目は重要なイスラエル軍需産業研修で、全面的に撮影禁止であったため、十分な写真をアップすることが出来ません。(以下、田母神団長のブログを引用します。)
この日は、イスラエル軍需産業の研修の日であった。午前中はラファエル(Rafael)社に行って、近距離で敵ミサイルやロケットを撃破するアイアンドームミサイル、射程が1千キロ、2千キロのミサイル撃墜用ミサイルアロウⅠ、アロウⅡミサイルなどの説明を受けた。イスラエルはこれら3種類のミサイルでミサイル防衛体制をとっている。特に先日の50日に及ぶガザのハマスとの戦闘では、ミサイル、ロケットの撃墜にアイアンドームが大活躍をしたと言っていた。ハマスとの戦闘では地上戦で70名ほどの兵士が戦死したが、ハマスのミサイル、ロケット攻撃で死んだのはわずか3名であり、アイアンドームが市民を守ったそうだ。なお死んだ3名はベドウィン(遊牧民族)であり防空壕へ避難しなかったためである。

アイアンドーム記念メダル

イスラエルはガザ地区に対し航空攻撃をするが、ハマスは病院や学校がある市民が集まる場所にロケット発射台を置いており、攻撃で一般の市民が被害を受けることになる。そこでイスラエルは人道的な観点から、航空攻撃を行う直前に攻撃実施を宣言する。更にゴム弾など非殺傷兵器で事前攻撃を行い、ガザ地区の市民が非難できる時間を与えている。その後実際の航空攻撃を行いハマスの攻撃能力を粉砕している。イスラエルはガザ地区の市民の命を守るためにこのような手順を守っていることを初めて知った。日本ではマスコミでもこれらのことは報道されていない。
ラファエル社ではそのほかに戦車や装甲人員輸送車などの見学をした。会社の人たちは、上層部は元軍人が多く、日本で悪評の高い天下りがシステムとして機能しているようだ。彼らの説明は自信と誇りに満ち溢れている。
ラファエル社で昼食をとった後、午後はアイアンドームなどの火器管制システムを作っているエルビット(Elbit)社を研修した。ミサイル防衛システムは、武器、センサー、管制システムの三つで構成される。この管制システム、すなわちコンピュータソフトウェアを作っているのがエルビット社である。この会社では、そのほかに無人偵察機UAVを造っている。IAIのUAVとの違いを質問したがあまりよく分からなかった。但しあまり大きなものは造っていないようであった。
その後テルアビブのホテルに移動して夕方6時から元モサドエージェント、シャイ・ラズ氏のブリーフィングを受けた。経歴から隙のない厳しい人物かもしれないと思っていたが、あってみるとごく普通のおじさんという感じである。スパイと感じられるようではスパイにはなれないのだろう。モサドの活動の話を期待したが、説明はイスラムのテロリスト集団の話だった。イスラムの中には原理主義者が多く、ハマス、ヒズボラ、イスラム国など多くのテロリスト集団があり、今後ともテロは続くと言っていた。(引用終り)
ラファエル社で昼食懇談の時に代表者と名刺交換した際、退役元大佐アロン・ジブとなっていましたので、「私(稲葉)も元航空自衛隊の大佐で現役時代には同期の宮部がイスラエルの駐在武官をやっていましたが、ご存知ありませんか?」と尋ねると「確かに知っている。」と回答があり、急に懇談が盛り上がりました。

テルアビブ下町街
テルアビブ商店街(洋服店が多い)
シャイ・ラズ氏のブリーフィング
シャイ・ラズ氏との懇親会

6日目も密度の濃い研修となりました。ホテルの部屋では昨日、ワイナリーで購入したワインを団員有志で堪能して夜更けとなってしまいました。
また、テイケイの団員は21時からモーシェ・クラビッツ氏との特別のミーティングがあり、過酷な一日となりました。
いよいよ明日がイスラエル滞在の国防視察団最後の日となります。

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⑥5日目9月14日(イスラエル国防視察団旅行記)


☆GINOSAR
●イガル・アロン将軍記念館(イエス時代の木造船見学)
●遊覧船(ゲノサレ発着)
☆TEL HAI
●トルンペルドール(Joseph Trumpeldor)記念館
☆GOLAN EIGHTS
●ゴラン高原視察(アビタル山)
☆KATZRIN
●カツリンのワイナリー見学
☆HAIFA
ハイファ:Dan Panorama泊
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朝の出発は今朝も8時です。歩いてホテル近傍にあるイガル・アロン将軍記念館に行き、イエス時代の木造船を見学した。それから約1時間ほど、ガリラヤ湖の遊覧船に乗って、ガリラヤ湖からティベリアの町を眺めることが出来た。

イガルアロン記念館
発掘された2千年前の古代船
ワイン試飲(ロシア系美人)
(田母神団長のチップのお蔭で撮影承諾)
ガリラヤ湖遊覧船日本国旗掲揚
(貸切船のお蔭で日本人向けサービス)
ガリラヤ湖から古代都市ティベリアを展望

船を下りてバスで更に北に進み、トルンペルドール記念館を見に行きました。トルンペルドールは、ロシア系ユダヤ人であるが、日露戦争でロシア軍に志願した。ロシアにおいてもユダヤ人は宗教上の理由で虐めを受けていたので、トルンペルドールはロシアにおけるユダヤ人の地位向上のためという思いで志願したのである。そして日露戦争で、彼は日本軍に捕虜として拘束されることになった。大阪の捕虜収容所に収容されたが、収容所で日本人は大変優しく捕虜を扱ってくれたという。そして彼は何故この小さな国日本が大国ロシアに勝ったのだろうと考え始めた。そしてそれは日本人の国を思う団結心であるとの結論に至った。捕虜釈放後、一時ロシアに帰国した彼は、父祖の地パレスチナに戻ってユダヤ人の国家を造ろうと行動を始めた。当時彼が帰ったパレスチナ北方の地はフランス統治下にあった。イスラエルの建国運動は、日露戦争における小国日本の勝利も大きな刺激を与え、2千年間国家を持たなかったユダヤ人に国家意識を目覚めさせるきっかけとなりました。こうしてシオニズム運動は広がってゆきました。

トルンぺルドール記念碑
トルンペルドール墓地
トルンペルドール説明映画
トルンペルドール記念館(当時の住居兼砦をそのまま記念館にしている。)
レバノン国境視察:イスラエル最北端の道路(道路の左がレバノン:フェンスの傍は土でゲリラの足跡捜索用)
ゴラン高原展望台(後方に見えるキャンプは国連軍キャンプ:髭の隊長、佐藤議員もここで勤務した。)
ゴラン高原展望台:ドルーズ教徒の地元住民(右側の人は地元の学校の先生)
ゴラン高原の標高1204mのアビタル山頂にある国連軍監視所(砲弾着弾場所を監視するスイス軍兵士)
アビタル山頂からシリヤ領土内砲撃煙(内戦中のシリア領の着弾煙)
アビタル山(中東戦争戦車廃材芸術作品)
アビタル山空挺兵士研修

アビタル山をバスで降り、カツリンのワイナリー見学に行きました。ワイン作りの説明を受け、ワインの試飲を楽しんだり購入したりしました。またすぐ近くにオリーブオイルを作っている工場もあり、見学しました。その後約1時間半のバス移動でイスラエル西側の地中海に面したハイファのダン・パノラマホテルに到着しました。団員はホテルの窓からハイファの夜景を堪能しながら一日の疲れを癒しました。

カツリンのワイナリー工場見学
カツリンのワイナリー試飲
ハイファーの夜景(Dan Panorama Hotelから)
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