福岡県郷友連盟が主催しました「台湾親善訪問の旅」が平成24年12月10日から12日の間、二泊三日で実施されました。
目的は「李登輝元台湾総統表敬と旧き良き日本(台湾)に出会うこと」でした。
本計画の切掛けは、福岡県郷友連盟の会員でもあり、福岡李登輝友の会・台湾研究会事務局長の永嶋直之氏の進言で、「李登輝さんは『自衛隊OBの皆さんと是非お会いしたい』と希望されています。」とのお誘いからでした。
早速、福岡県郷友連盟の友好団体等に計画を呼び掛けたところ、自衛隊OBは田母神元空幕長はじめ、元陸将補1名、元空将補2名、元空佐1名、予備自衛官1名他、協力団体の皆さまが集まっていただき、ご夫妻同伴を含め総勢32名の大訪問団となりました。
出発は12月10日で出発地は福岡(26名)、大阪(1名)、東京(5名)の3箇所ですが全員が台北の桃園空港で合流し、専用バスで台北郊外の淡水に移動し、予定時間15時から第一の目的でもある李登輝元総統を表敬することができました。
李元総統は前日までは、体調不調で、一週間ほど休んでおられたそうですが、我々の訪問団に会うために、気力で回復されたようです。しかも、89歳とは思えぬほどの熱弁スピーチ並びに質疑応答を我々のために流暢な日本語で2時間の予定を30分延長してまで実施していただきました。
「私は22歳まで日本人でした。それは私の誇りです。」と紹介された後、日本の現状を憂いて頂き、「早く日本人は誇りを取り戻して下さい!」と懇願されました。
参加者一同、涙に咽びながら、日本人として頑張らなければと誓い合いました。
【李登輝元総統講話の要旨】
【李登輝元総統との質疑応答】
1日目の夕食は台北市内のホテルで台湾料理をいただきながらの親日家の蔡焜燦氏のグループの方々と交流・会食いたしました。蔡焜燦氏は李登輝元総統の友人でもあり、司馬遼太郎の「台湾紀行」の現地案内をされた方だそうです。大変日本語が流暢で、日本の歌や軍歌を何曲も披露してもらいました。
2日目は台北から日本製の新幹線に乗り、台南まで行き、専用バスで『飛虎将軍廟』を参詣し、昼食後、赤嵌楼見学経由で烏山頭ダムで有名な八田與一祈念公園見学、墓参しました。
その後、嘉義まで移動し、神様になった警察官森川清次郎が祀られる富安宮参詣しました。
その後、台中のホテルまで移動し、ホテルで二日目の懇親会。戦前、高座郡で現在の厚木地区で戦闘機製造に携わった高座会の方々と広東料理を楽しみました。
僅か2日間の台湾旅行、親日の台湾の人々とのお付き合いですが、明治以降の台湾併合から大東亜戦争終戦までに尽力した日本の偉人が大勢いたということと、その統治は素晴らしかったと思われている台湾人が多数おられる事実を目の当たりにしました。
最後の3日目は台中から再度新幹線に乗り、台北に到着、最後の訪問地、台北の郊外にある三芝郷にある明石総督墓地を参拝しました。小雨模様でしたが、第7代台湾総督に着任した明石大将は大正8年、公務の為本土へ渡航中の洋上で病となり郷里の福岡で死去しました。「もし自分の身の上に万一のことがあったら必ず台湾に葬るように」との遺言によって、遺骸は福岡から台湾にわざわざ移され、台北市の三板橋墓地に埋葬され、事後、現在の地に改葬されています。この小雨は明石大将の台湾の思いと任地半ばに倒れた無念さの明石大将の涙であるように参加者一同は感じました。
その後、台湾市内で最後の昼食をとり、それぞれ、各飛行場から日本への帰途に就きました。1日目の李登輝元総統の「早く日本人は誇りを取り戻して下さい!」とのお言葉が日本人として身に染みた旅行でもありました。
皮肉にも、我々の帰国の12日に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル発射実験をやり、16日には衆議院総選挙投票で自民党が圧勝しました。李登輝元総統のお言葉の重要性を強く感じた次第です。
最後に、参加者の感想等掲載いたします。参加者全員が異口同音に、意義ある旅行であったと綴られております。
【田母神氏の感想(ブログ)】
【参加者の感想】
【吉田団長お礼の言葉】
【堀本正文 様】
今日の展示飛行、いずれも胸熱でしたね。
とりわけ、堀本的には、F2あげあげな解説入りの展示飛行。グッと来ましたね。
もっともっと注目されても良い機体だと思うし、NCWの実装も精力的にやってよいと思いましたね。それから、T-4のピトー管。今日は格納庫で目の前で見ることができて良かった。… そして、最高胸熱は、UH-60JとU-125Aの救難飛行展示。
行きのバスの中でもお話しましたが、救難はとても重要なミッションです。
今日の展示飛行でもUH-60Jの超素晴らしいホバリング。その周辺を周回飛行するU-125A。
戦時の救難ではその周辺を護衛の戦闘機や艦艇が救難を護衛する。平時あっても彼らの出動は実戦なのです。要撃(スクランブル)も実戦なのですが、惨事を起こさないように相手を鎮圧抑止することが第一の目的に対して救難はすでに災難が起こっているわけで、それ故に侮れない任務であると熱く思います。
1機のジェット戦闘機を飛ばすためには70〜80人スタッフが直接関与している。と聞いたことがあります。誰もが誰かのために、という気持ちはどこでも重要ですね。
ブルーインパルスの曲技飛行の最初から最後までを観ていて、その飛行技術のすごさもさることながら、徹底した形式美の追求を含めた集団的な美学の追求は精神的な強さにつながっていると思いました。
自衛隊という閉じてなんでも出来る組織を知れば知るほど、一般社会においても仕事というものに貴賎はなく、誰もが誰かのために無駄なことなど無く仕事をしているんだ。ということがよく分かります。
一見無駄が多そうでもそれにはその理由があるんですね。
ということを今の就活をしている若い人達に知ってもらいたいですね。
自衛隊員にならなくとも社会のために働くという心がけが備わるだけで随分と物の見方は変わってくると思うのです。
【竹下直美様】
今日は寒さも吹き飛ぶ素敵な飛行を見せていただきありがとうございました。
マイクロバスでブルーインパルスを間近に見たり(行きがけにご説明いただいた1mの管も見えました!)、吊り上げ吊り下げ体験も堪能して大満足の1日でした。
私でもスルスルと吊り上げで下さるのは隊員の皆様の日頃の訓練の結果なのですよね。あれは子供だけでなく大人が参加してこそ有り難みがわかると思いました。
【板花たか子様】
とても感動しました。
たしかに、寒かった、しかし、それをも耐えれる、ショーでした。また、行きたいです。
郷友連盟のみなさま、ありがとうございました。
今年の航空自衛隊基地研修は、11月24日(土)航空祭が行われる芦屋基地に赴いてブルーインパルスの展示飛行見学を目玉に行われた。前日からの雨も、大型バス二台で博多駅筑紫口を午前九時に出発し、10時40分芦屋基地に到着した時には上がり、各機種の飛行展示が予定通り行われた。
芦屋基地に所在する部隊は、Tー4ジェット練習機による飛行教育部隊、Uー125Aジェット救難捜索機とUHー60J救難ヘリコプターを装備する芦屋救難隊、ペトリオットを装備する高射部隊、後方支援業務要員を育成する第3術科学校など。
当日の飛行展示は、新田原基地からFー4EJ改戦闘機、築城基地からFー15JとFー2戦闘機が飛来して腹に響く迫力ある飛行を披露した後、地元Tー4練習機の編隊飛行、救難隊による遭難者救助訓練を展示、最後に待望のブルーインパルスの曲技飛行が約一時間にわたって行われた。
広い会場には一般見物客が溢れ、輸送機ほか多機種の地上展示、ドリルや音楽隊の演奏、数多くの模擬店など年一度の賑わいであった。
本研修には約十名の小学生を含む六十四名が参加し、航空祭を初めて見たという方も多く、老若男女それぞれに楽しんで頂いた旨の声が聞かれた。
特別会員の井上政典氏と参加の皆さまの感想を下記にリンク転載いたします。
【航空自衛隊芦屋基地の航空祭に参加してきました。 】
【研修参加者の感想】