われわれ日本人が一番畏れ、あって欲しくない事態が身近に起きてしまった。
東日本の広域にわたって被災された人々に心からお見舞いを申し上げます。 時間とともに犠牲者の数が増えることに胸が締め付けられる想いをどうすることもできません。
被災者の皆さんの気持ちを思うと、一刻も早く、一人でも多くの人が救助されることを願ってやみません。
3月11日は九州新幹線開通の前日であり、JR九州の歴史的記念日を祝う準備も大詰め。中2の孫から「ブルーインパルスが来るよ。今日は明日と同じ時間12時45分から7分間の予行があるよ。」と電話で知らされ、「何を馬鹿な、博多駅は過密な運用をしている福岡空港から至近距離にあり、しかも市街地の中心部で何故ブルーインパルスかよ」と思って、近くの白水大池(福岡県春日市)の堤防に上がって見たところ、5機編隊での通過飛行だけのようでしたが、良く許可が取れたなと思いました。
その後、参議院予算委員会の中継を、いよいよ現政権の断末魔か、と思いながら見ていたところ、地震予知放送が入り、数分後に宮城県北部で震度7の激震が伝えられました。咄嗟に震源は海中だと感じ、場所はリアス式海岸の正面であれば、とんでもないことになるぞと、鳥肌が立ちました。
同時に、これだけ広範囲にわたる地震では、関東沖、東海沖などの大地震が何年も前から懸念されていましたので、それらのプレートが刺激されて更に被害範囲が広がる畏れがあります。
ここ福岡も例外ではありません。玄界沖地震を経験したばかりです。次は警固断層という懸念があります。博多湾は津波に襲われると室見川、那珂川、御笠川などを遡ってきますから、先ず太宰府までは冠水を免れないでしょう。今、東日本の状況をよく見ておいて、防災の備えをしておかれることをお勧めします。
このように偉そうなことを言って、僭越ですが、私は昭和58年5月26日の日本海中部地震の際、北海道の奥尻島で地震と津波の恐ろしさを体験しました。
余震は、2~3週間は続きます。これで終わりではありません。1ヶ月~1ヶ月半後に本震と同程度の大揺れがドカンと来て落ち着く場合が多いようです。私は丁度1ヶ月後にその余震も体験しました。
今回の地震発生後の対応ですが、
3月11日14時46分 宮城県北部で震度7(M9.0)の地震発生
15時00分 宮城県村井嘉浩知事が陸上自衛隊に災害派遣を要請
15時14分 政府が緊急災害対策本部を設置
15時20分 航空自衛隊百里基地、小松基地から救難偵察機が発進
15時25分 海上自衛隊横須賀基地から全艦艇を宮城県沖に派遣
その他の省庁・関係機関等も速やかに対策本部を開設し、行動を起こしています。 阪神淡路大震災の時は、時の県知事は災害派遣の要請を躊躇したように聞いていましたが、今回は陸自出身の宮城県知事が速やかに災害派遣要請をしたために適時適切な初動救助活動がとれているものと評価できるのではないでしょうか。
また、前述の九州新幹線開通記念行事の全てを11日のうちに中止決定されました。JR九州にとっては歴史的記念となるものであったにも拘わらず下された英断に、当然のことだと言われるでしょうが、感動を覚えました。更に、プロ野球のオープン戦、名古屋国際女子マラソン、日本女子プロゴルフ協会のツアーなども中止の処置が執られていますが、日本高野連は春の選抜高校野球大会を予定どおり開催する方針決定を行っています。あの広い被災地からの代表と他の地方からの代表校の健児の心情に、どれ程の配慮をしての決定なのでしょうか。教育界がこれでは・・と疑問を感じます。しかしながら、このような教育を受けてきた若者の中に素晴らしい日本人が多く育っていることも事実です。こういう若者を私たちは大事に見守り支えてやらねばなりませんね。
世界も、今までの日本の海外災害派遣隊の立派な活動が共感を呼び、50カ国以上からの救助派遣が得られてます。 人の善意は、最終的な場面で素晴らしい力になるものだと・・間違いないですね。
ここ10年位の間、地球上で起こる大災害は全てと言っても良い程、想定を超えています。この度も然り、人類の横暴に対する神の怒りといっても良いかと。
この度は、純良な、地道に努力して生きている人々に極大級の厳しい試練が与えられたと受け止められますが、崩壊寸前の政権が、相変わらずパフォーマンスを誇示して、原発のトラブルの状況の公開を渋り、思いつき・無定見な、自衛隊5万人体制だとか、10万人体制だとかの指示を出しています。彼ら政治屋さんにとって、この史上最大の不幸が救いになるのではないかと心配するのは不謹慎なのでしょうね。
とにかく、日本にとっては今回の大災害の対応は迅速適確な判断と行動が求められます。
政府、国会では与野党の政争を一時中断し、至らないところは素直に認めて能力のある政治家を中心に一致協力し、一丸となってこの国難に当たってもらいたいと思います。
自衛隊は一刻も速く救援を待っている被災者を救ってもらいたいと願うところでです。
精強な自衛官の皆さん、どうかこの救助を求めている国民を一人でも多く救って下さい。
国民皆んなが自衛官の雄姿を見守っております。
我々も、この活躍している自衛官、警察官、消防官、その他救助隊員、ボランテアの皆さんの応援をします!
この記事へのコメント
東北地方太平洋沖地震関連情報は防衛省のHPにアップされていますので下記URLを参照して下さい。
http://www.mod.go.jp/j/approach/defense/saigai/tohokuoki/index.html
また、自衛官出身の佐藤正久、宇都隆史参議員のツイッターは最新の活躍状況を発信されていますので以下のURLを参考にして下さい。
・佐藤正久議員ツイッター
http://twitter.com/#!/SatoMasahisa
・宇都隆史議員ツイッター
http://twitter.com/#!/TakashiUto
自衛官の災害派遣活動にOBとしてもエールを送りたいと思います。
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良い写真がありましたね!
探すのに一苦労しました
どなたかネットでも言及しておられましたが、自衛隊の活動写真が少ないことに驚きます。
まだまだ、メディアは自衛隊をアピールしたくない勢力があることが判ります。
しかし、これからは自衛隊映像を出さざるを得なくなるでしょうね!
何しろ自衛隊は10万人も管総理の一声で出動させられているのですから。
確かにメディアは自衛隊の活動に好感を持っての報道はしないですね。
消防、警察、民間ボランティアには焦点を当てて好意的な報道は致しますが、偏向性が強いように思います。
特に、NHKがひどいのではないかと思います。視聴料を徴収し、公共の電波を使い、公正な報道をしないとは国賊行為と糾弾されても大きな声では反論できないでしょう。
意識の上では、厄介者、日蔭者扱いをして、自らが自信のない事、危険を感じることには真っ先に自衛隊を派遣とは虫が良すぎるのです。今回の原発の派遣に自衛隊を指名したことがその証拠です。
自衛隊の方々は、内心不愉快で当然です。自衛隊の存在理由は国家の主権と、国民を守るためであって、時の政権を護る事ではないと主張されてもいいのではないでしょうか。30年前の栗栖統幕議長のように。
我々一般の国民の中は自衛隊は災害救援活動の為の組織と思う不届きな無知な者がいます。軍隊は、敵を撃破するためのものであり治安や治世の為にあるのではないというナポレオンの言葉は知らしめるべきです。特に民主党政治家にはそうです。彼らは、欧州の軍の原型「フェデラーチ」やフランス「自由中隊」は知っているのでしょうか。
しかし、不平を言わす任務に当たる自衛隊員には現地の方や常識のある国民は必ずや感謝の気持ちは持っているはずです。