今年の航空自衛隊基地研修は、11月24日(土)航空祭が行われる芦屋基地に赴いてブルーインパルスの展示飛行見学を目玉に行われた。前日からの雨も、大型バス二台で博多駅筑紫口を午前九時に出発し、10時40分芦屋基地に到着した時には上がり、各機種の飛行展示が予定通り行われた。
芦屋基地に所在する部隊は、Tー4ジェット練習機による飛行教育部隊、Uー125Aジェット救難捜索機とUHー60J救難ヘリコプターを装備する芦屋救難隊、ペトリオットを装備する高射部隊、後方支援業務要員を育成する第3術科学校など。
当日の飛行展示は、新田原基地からFー4EJ改戦闘機、築城基地からFー15JとFー2戦闘機が飛来して腹に響く迫力ある飛行を披露した後、地元Tー4練習機の編隊飛行、救難隊による遭難者救助訓練を展示、最後に待望のブルーインパルスの曲技飛行が約一時間にわたって行われた。
広い会場には一般見物客が溢れ、輸送機ほか多機種の地上展示、ドリルや音楽隊の演奏、数多くの模擬店など年一度の賑わいであった。
本研修には約十名の小学生を含む六十四名が参加し、航空祭を初めて見たという方も多く、老若男女それぞれに楽しんで頂いた旨の声が聞かれた。
特別会員の井上政典氏と参加の皆さまの感想を下記にリンク転載いたします。
【航空自衛隊芦屋基地の航空祭に参加してきました。 】
【研修参加者の感想】
元自衛官、福島県出身参議院議員として先の震災に関し、九州における被災者支援に対する謝意を表明。
普天間移設、尖閣・竹島領土問題、震災時の政府の対応等から政治家、国会議員、国民の意識に関する問題を提起し、国を守る意義について語られた。国民の防衛意識を越える防衛力は作れないし、国民の領土意識を越える領土政策も作れない。そのためには、義務と責任が個人の権利と自由に優先する意識の醸成が不可欠。
自衛隊の任務を多くの人が「国民の生命と財産を守り、国の平和と独立を守る」或いは「国の平和と独立を守り、国民の生命と財産を守る」と捉え主張するが、いずれも間違い。順序が違う。まず独立が先、平和であっても独立がない場合もある。国を守るということは「国の独立と平和を守り、国民の生命と財産を守る」が出発点でなければならない。この原則を外すと事が起こったら何でも自衛隊となってしまう。
従って、自衛隊の訓練は国の独立と平和を守るための厳しい訓練が大事であって、訓練のための訓練であってはいけない。我々が守るべきものは「国の独立と平和」と「国民の生命と財産」、その他にもう一つあることをイラクの現場で感じた。それは「国柄」。イラクでは日本人に対する信頼感は絶大。
その理由の一つが、日露戦争で小国日本が大国ロシアに勝ったこと。さらに80年代半ばまで多くの日本の企業がイラクに行って国作りをしたこと。我々の先輩が築いた信頼基盤が今も残っている。先輩が残してくれた日本人の価値観、日本人の良いものを継承しなければいけないと思う。
今後とも郷友連盟の皆さんとともに義務と責任が尊重され、個人の権利と自由を超越する意識の大切さを伝えていきたい、と述べられた。
日本郷友連盟九州ブロック研修会は、毎年九州各県支部が持ち回りで開催されていますが、24年度は福岡県郷友連盟が主催して、11月10日(土)13時30分から「ホテルクリオコート博多」において研修会・時局講演会・懇親会が行われました。
1 ブロック研修会
研修会には、東京から一般社団法人「日本郷友連盟」本部会長寺島泰三氏、同執行役員堀好成氏が参加され、地元九州では熊本県郷友会会長田尻宏行氏、同事務局長八十川則雄氏、宮崎県郷友会会長岩切裕俊氏、同理事長島村芳幸氏、鹿児島県郷友会会長市来徹夫氏のほか、主催側では飯塚市郷友会から上杉俊二会長以下十名の会員と県本部会員多数が参加して東京本部及び各県の共通の理念「誇りある日本の再生」に向けたそれぞれの取り組み状況が紹介されました。
各郷友会が抱えている共通の課題は会員の高齢化に伴う会勢の維持と拡大であり、若い世代へどのようにして引き継いでいくか、その手段と方法について意見の交換が行われました。
2 時局講演会
研修会に引き続き衆参両院議員、福岡県議会議員、福岡市議会議員、その他友好・協賛団体役員等も加わって、髭の隊長として有名な佐藤正久参議院議員を講師に招聘し、『この国難にいかに対処するか』という演題で我が国の現状と今後の取り組みについて熱く語られました。
【講演の概要】
3 懇親交流会
懇親会は、はじめに飯塚市郷友会会員でもあるキングレコード歌手寺井安江さんによる歌謡、日本舞踊師匠大野節子さんによる舞踊が披露され、また「博多にわか塾」の浜千鳥足さん、平野まんまさん、上野好演さんによる「博多にわか」で場内がわき、続く来賓の挨拶では、佐藤参議院議員をはじめ皆さんは即興でにわか風の祝辞をされました。博多の郷土芸能の魅力・威力が参加者全員を虜にした一コマでした。
その後、和やかな雰囲気で各界からの参会者の皆さんとともに今後も日本国・日本人の誇りを確保すべく行動することを誓い合って、九州ブロック研修会の幕を閉じました。