平成25年11月17日(日)航空自衛隊芦屋基地の基地開設52周年記念の航空祭が催されました。福岡県郷友連盟は市民の方を募り観光バス2台で航空祭見学ツアーを実施しました。朝方は雨模様でしたが、お昼頃には空も晴れあがり青空も出て絶好の航空ショー日和となりました。基地は一般公開され、3万5千人の市民が航空ショーを楽しみました。
午前中は基地救難隊によるヘリコプターによる遭難者の救助訓練が展示されました。
滑走路前のエプロンには各種航空機および対空ミサイルが展示され、芦屋基地はT4によるパイロットの養成を行っている第13飛行教育団もあることから、写真撮影用にT4が展示されており、多くの家族連れがT4(愛称:レッドドルフィン)をバックに記念写真を楽しまれていました。
午後からは太陽も顔を出す中、築城基地から飛来したF15の展示飛行が行われ、急角度での上昇や旋回を繰り返し、パイロットには地上重力の9倍の重力がかかり米俵を頭の上に乗せたような重さを感じながら操縦していることの説明がありました。
最後に東日本大震災時、芦屋基地に来ていて津波の被害を免れたブルーインパルスが松島基地から飛来し、圧巻の各種展示飛行が実施され、3万5千人の観衆を沸かせました。(小野寺防衛大臣も特別参加され、ブルーインパルスの長期の駐機支援に感謝の言葉を述べられました。)スモークを出しながらの背面飛行、旋回飛行、2機によるハート型スモークの飛行等約1時間にわたり観衆を魅了して航空ショーが終了しました。
行き帰りのバスの中では、福岡県郷友連盟吉田会長の郷友連盟についての説明や、誇りある日本を取り戻しましょうとの解説が行われました。参加された皆様から同感を得て、よい話を聞けたとの感想を頂きました。
またバスツアーに参加した子どもさんには、有志の会員からブルーインパルスのペーパークラフト(紙飛行機)キットを進呈され、子ども達にとっても楽しいツアーとなりました。6時過ぎには博多駅に無事到着し、芦屋基地航空ショー見学ツアーは終了しました。
以下に、バスツアーに参加された方々から動画や写真の提供が有りましたので掲載(リンク)いたします。
【馬田陽子氏提供動画】
【椎原一久氏提供写真】
【堀本正文氏提供写真】
【市来竜太郎氏提供写真】
福岡市谷公園にある福岡陸軍墓地の平成25年度の慰霊祭は、10月6日(日)午前11時から福岡県郷友連盟主催で、しめやかに、且つ厳粛に執り行われました。
慰霊祭は、前日の雨模様からは想像もできない青空の天気の下、ご遺族、国会議員、県会議員、市会議員、陸上・航空自衛隊指揮官、友好団体代表者、自衛隊員、協賛団体代表者、福岡県郷友連盟会員、他一般市民の老若男女の皆様、今までの慰霊祭の最高人数(約170名)の方々が参列されました。
また、今回は元福岡陸軍墓地修復委員長の菅原氏のご決断で整然と並んでいる11個の御慰霊碑の骨壷安置室(慰霊碑の裏側)を開錠していただきました。
この安置室も地震後に修復委員会が錆びた施錠を破壊して扉を開けた途端、雨水が溜まって骨壷が水没していた惨状は見るに忍びなかったそうです。
県民の有志ある皆様の浄財と御奉仕で安置室の排水設備の新設と安置棚の更新、破損骨壷の作り直し等、御慰霊の安置室の整備にも並々ならぬ努力をされた結果、安心してご参加の皆さんに開錠してお見せすることができたのだと思います。
慰霊祭の詩吟奏上「嗚呼硫黄島」も感動しました。参加者の皆さんの嗚咽の声があちこちで聞こえておりました。脚本編集された井上政典さんと語り、岩城朋子さん、吟詠の吉田城世さんはじめ志清吟社の皆さんに感謝いたします。何よりも陸軍墓地にお眠り頂いている1万6千余の御慰霊は喜んでおられること間違いないと思います。
式典は、福岡県護国神社田村宮司による神事にはじまり、吉田祭典委員長の祭文奏上、宮原海友会会長の祭詞奏上、吟道光世流志清吟社の皆さんの詩吟奏上「嗚呼硫黄島」の後、参列者全員が玉ぐしを奉奠して明治維新から先の大東亜戦争に至るまでの国難にあたって我が国の独立を守るために尊い命を捧げられた御霊に感謝と今後もご加護賜らんことをお祈りしました。
「嗚呼硫黄島」の語りと吟詠(画面上クリックで拡大)
【 祭典委員長の祭文 】
【 福岡県陸軍墓地の由来】
【 井上政典氏の関連ブログ記事 】
最後に陸上自衛隊隊員、航空自衛隊隊員の皆様の慰霊祭に係る設営、撤収のご支援を頂きましてありがとうございました。主催者として御礼申し上げます。
ここ福岡陸軍墓地において平成二十五年度戦没者慰霊祭を執り行うにあたり謹んで祭文を捧げます。本日の慰霊祭は、福岡県郷友連盟主催で、福岡県英霊にこたえる会、日本会議福岡、福岡県偕行会、福岡県海友会、福岡県神社庁並びに陸軍墓地石碑修復委員会の協賛のもとに執り行っているものでございます。
ご遺族、戦友会をはじめ国会議員、県・市の議員の皆様、現職自衛官及び諸団体の代表そして多くの会員、一般の方々等、近年において最大の多数の方々のご参加を頂いております。ご出席の皆様に対しまして改めて感謝申し上げます。
ここ福岡陸軍墓地は、明治、大正、昭和の各時代において我が国の独立と繁栄のため、又日本民族の安泰を念じつつ国のため、郷土のため、そして愛する家族のため尊い命をささげられた方々の墓地です。各時代に思いを馳せます時新たな感謝と痛恨の情が胸に迫って参ります。
この陸軍墓地には十一基の墓碑があり、総勢一万六千余柱の英霊が祭られておられます。先の大戦から既に六十八年が経過しました。この間日本は同盟国とは云え他国に国の防衛を託して、ひたすら経済的繁栄を追求して地球上で最も安全な国、国民全体が豊かな生活を送れる国と云われるまでに発展致しました。この繁栄は、英霊の皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。
現在の世界に眼を向けますと、シリア内戦を始めとする中東地域の不安定やテロとの戦争が続いています。一方国内に眼を移しますと、衆参の安定多数を確保した安倍政権の獅子奮迅の働きにより、国内経済は好転の兆しが見え始めましたが、東日本大震災からの復興はまだまだ遅れております。また教育の荒廃により国民が日本人としての誇りや自信を喪失してしまっている現状が見られます。又外交安全保障面では、我が国固有の領土である尖閣諸島に対し、中共の海監等公船が領海侵犯を繰り返し、竹島は韓国に、北方四島はロシアに不法占拠されて、解決のメドも付かない状況が続いております。
このような時に当たり、私ども郷友連盟は、誇りある日本の再生を目指し、英霊の顕彰、国防思想の普及、日本の文化や伝統の継承を中心とした活動を更に活発化し、日本再生の精神的支柱となれるよう努力してまいる覚悟でございます。
在天の英霊におかれましては、祖国の姿や世界情勢をご照覧のうえ、我が国の進路やあり方に対してご加護を賜らんことをそしてご遺族の皆様のご多幸を祈念しまして追悼の言葉といたします。
平成二十五年十月六日
祭典委員長 吉田邦雄