2020年12月6日
活動報告
10月18日、朝から晴天のもと、福岡県郷友連盟が主催する陸軍墓地慰霊祭が福岡市中央区谷公園で実施されました。今年は武漢ウィルス禍の中、3密対策を万全に実施し、参加者約180名近くが参列され、更に4師団の音楽隊26名による陸軍24連隊の歌の生演奏奏上が追加されました。式次第の詩吟奏上は阪上櫻楠様「過得利寺古戦場」、第4師団音楽隊演奏奏上、陸軍歩兵第24連隊の皆さんによる儀仗隊奏上その後、参加者全員による玉串奉奠が行われ慰霊祭は滞りなく終了しました。天気も良く風も無い素晴らしい日に粛々と慰霊祭を執り行うことが出来ました。(事務局長 稲葉 敏)
追記:下記ユーチューブに「教えて井上師匠!福岡陸軍墓地慰霊祭2020 at 谷公園」の動画が公開されていますのでご覧下さい。
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2020年8月3日
特別寄稿
皆様
李登輝総統がお亡くなりになりました。台湾の人々は悲しんでいらっしゃることでしょう。
現代の政治家の中では、一頭地を抜く政治家どころか、世界でも最高峰の大政治家であらせられました。
李登輝先生の器(見識、経綸、能力、そして度胸)に匹敵する政治家は、戦後の日本にはおりません。
李登輝先生は本物のstatesmanでした。
巨象と大鯨のような中国に、一歩も譲ることなく台湾のアイデンティティを貫かれた功績は、東洋史における輝きです。巨象と大鯨の迫りくる怒涛の前に、寄らば大樹の陰を良しとする、現代日本の政治家に身習わせたい肚の坐った大政治家でした。
「台湾がやられたら日本にも実害が出る。だから台湾問題は日本問題。」故岡崎久彦先生の持論でもありました。その岡崎先生が大いに讃えられたのが、李登輝先生でした。
まさに、100年に一人出るかといったスケールの、 国を越えて心から尊敬できる大政治家でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。
令和2年7月30日
守山
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2020年7月31日
特別寄稿
今年2月牛乳を誤嚥されて肺浸潤を起こされて入退院を繰り返されていた李登輝台湾元総統が、昨7月30日午後7時24分頃入院先の台北栄民医院で逝去されました。享年97歳。その人生はまさしく台湾と、台湾国民に捧げられたものでした。今日の確固たる民主主義国家台湾を築かれた本当の『国父』と呼ぶに相応しい生涯でした。かつて米ニューズウィーク誌は、その台湾特集号の中で「ミスター・デモクラシー」との「称号」を与えましたが、中国の専横がなければノーベル平和賞に値する業績、とは中国を除く世界の心ある人々の一致する評価ではないでしょうか。
京都帝国大学で学ばれた李登輝元総統は日本語で考え、学び、伝えることのできる唯一人の外国大統領でした。なぜなら自ら語っておられるように『私は22歳(1945年8月15日)まで日本人として育った』かただったからです。『安倍首相よ、尖閣問題で正義を貫け!』と明言喝破されたこともありました。「武士道解題」など数々の日本語による著作を通じで、また訪日の折に触れて我国に対する提言や、若い世代への叱咤激励など寄せられました。
当福岡県郷友連盟は憂国の理念を共にする李登輝元総統との交流を深めるべく、平成24(2012)年12月及び平成27(2015)年4月に表敬訪問団を派遣、親しく懇談の機会を持ちました。切っ掛けは対中国防衛を共にすべき自衛隊のジェネラル(将軍)や将校達に会いたい、意見交換したいとのご本人のリクエストによるものでした。その期待に応えて5名の将軍と将校をお引き合わせしました。お土産に「そうりゅう型潜水艦」の模型を進呈したことも今となっては良い思い出です。今後進められるであろう『李登輝祈念館』が完成した暁には贈呈者の銘板付き展示がされるのでは、と密かに期待しています。
李登輝元台湾総統閣下の逝去に際し、当会と当会に集うもの、さらには日本国と国民への、長年のご指導とご恩顧に感謝申し上げ、謹んで哀悼の意を表したいと思います。
令和2(2020)年7月31日
福岡県郷友連盟会長・退役陸将補
吉田邦雄
潜水艦「そうりゅう」進呈
潜水艦「そうりゅう」
潜水艦「そうりゅう」銘版
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