誠意を以って国民にお詫び下さい


我が安倍総理の戦略眼は素晴らしく、トルコとの関係強化を政府間の経済的結びつきにとどまらず、和歌山沖で遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の子孫ともお会いになって、「我々は忘れていませんよ」という歴史的絆や人情にも気配りされる、歴代首相とは違った優れた外交感覚をお持ちです。
中国が国内に抱えるイスラム教徒の民族問題に影響があり、ロシアが地中海へ出る時のボスポラス、ダーダネルスの両海峡を扼するのはトルコですから、トルコとの関係強化は地政学上の戦略的価値が大きい事も読んでいらっしゃるのでしょう。

他方、欧州ではドイツのメルケルさんの携帯電話が、アメリカによって盗聴されていたと、一昔前なら考えられないような独仏がスクラムを組んで、アメリカを糾弾しています。両国に対アメリカ関係で優位に立とうという目論見があるのなら別ですが、もし本気(ありえない)なら常識はずれでしょう。日本人はミッドウェーでやられていますのでそんなことは常識と思っている筈です。それに対するアメリカNSA長官の反論は、「国のリーダーの考えを知る事は安全保障上極めて重要。」「そちらの情報機関もアメリカに対して同じような事をやっているでしょう。」と歯切れのいい、直截的な明快さでした。

このように、安倍総理や各国が国益のために奔走されている姿には、責任と使命感溢れるものがあります。ところが、その国益について全く無知ではなかったかと非難されても反論できないような政治家が、近い過去には、いたことを*10月17日、21日の井上政典氏がブログで気迫迫る筆致で述べられています。それは「河野談話」について河野洋平氏を証人喚問せよとの内容でした。日頃、沈着な井上氏の珍しく怒りを抑えるような文体を拝見し、私も10月16日の産経新聞を読みました。正に唖然でした。よくぞ、井上氏は冷静に書かれたものです。読む人によっては怒髪天を衝く、激昂を誘う内容でした。河野談話に関わった、宮澤喜一、加藤紘一、河野洋平、石原信夫の各氏は国賊、奸物、天魔とのそしりを受けても仕方がないでしょう。

産経新聞の報道によると、平成5年8月に出された「河野談話」は、同年7月26日から30日に聞き取り調査がなされたのですが、「とても使える代物ではなかった。」(東良信内閣外政審議官)とのことです。更には、韓国側の調査で、韓国側が証言の信憑性が無いと棄却した人物が聴き取り対象になっていたこと。当時の韓国には戸籍制度が完備していたにも関わらず、姓のみで、名の記入なしといった姓名の不完全、出身地の記載なし、同一人物が複数人物の如く取り扱っている可能性がある、娼館で働いてはいた、しかし、戦地ではないといった矛盾等々とても信頼するに足りない杜撰な調査だと報道されています。
そして、河野談話に付随するものとして吉田清治の捏造証言、問題化への火付け役が朝日新聞であった事も時系列と検証の中で書いてありました。

当時政権の中枢にいた石原信夫氏へのインタビューを読んでみると、宮澤、加藤、河野、石原いずれの面々もこの慰安婦(戦時売春婦)の問題を、さしたる問題ではないと考えている節がうかがえるのです。石原さんは当時を振り返って、「事実判断ではなく、政治判断であった。」「当時の日韓の間での行き詰まりが、『強制性』を認めれば問題は収まると思っていた。」「日韓関係の将来が上手くいくように心証として認めた。」と述べられていますが、いかに安易に考えていたかと認めているようなものでしょう。
続けて産経新聞の調査を聞いて「日本の善意が裏切られたようなもの。」と如何にも他人事のような応対で、そこには、大変なことをしでかしたという慙愧の念や国益を損ね、子孫に禍根を残し、国威を傷つけた過ちを犯した痛恨事である、その責任の一端は私にあるといった真摯さが全くないのです。

「河野談話」は閣議決定まではされず、官房長官談話でとどめられているのは、さすがに気が引けたのでしょうが、これをきっかけに「村山談話」が出され、ついには日韓併合百年に出された亡国の宰相、菅直人氏による首相談話に繋がっていくのです。菅談話に至っては、仙谷由人官房長官の日韓基本条約無効性を述べた布石を踏まえ、日韓併合の違法性と無効性を謳い、「蒸し返していただいたら我々の子孫に永遠に補償、賠償、文化財の返還をさせますよ」と、韓国の軍門に下った国辱行為でした。武士の時代なら、切腹も許されない打ち首、獄門の利敵行為だったと言えるでしょう。子々孫々に塗炭の苦しみを残す国賊発言でした。

このように、杜撰さと世界の政治常識では考えられないような軽挙「河野談話」は、取り消さねばなりません。それには政治の決断が必要です。井上氏が提案される保守陣営と愛国心の熱情が政治にまで届く手立てはないのでしょうか。日本は名誉ある孤高を覚悟で、韓国に対峙し、日韓基本条約で解決済みとされている政治決着を蒸し返し、因縁を吹っかけてくる横暴さを許してはならないと思います。慰安婦問題は渡辺昇一先生の言われる通り国難と言えます。
このままだと「日本には何をしてもいい」と侮られ、さげすまれる国に成り下がるのを甘んじて受けることになるのではないでしょうか。
ゾルゲ事件の時、尾崎秀美に対し裁判長は「死を以って国民に詫びよ。」と言われたそうです。存命の河野洋平氏、加藤紘一氏、石原信夫氏はこの言葉を何と聞かれることでしょうか。

平成25年10月30日
守山善継

【*10月17日の井上政典氏のブログ「河野洋平氏の証人喚問を実施すべし!」】

【*10月21日の井上政典氏のブログ「しつこく書きますが、河野談話は裏付けがなかった。」】

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平成25年度の福岡陸軍墓地慰霊祭が催行されました!


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国旗掲揚と国歌斉唱


 福岡市谷公園にある福岡陸軍墓地の平成25年度の慰霊祭は、10月6日(日)午前11時から福岡県郷友連盟主催で、しめやかに、且つ厳粛に執り行われました。
慰霊祭は、前日の雨模様からは想像もできない青空の天気の下、ご遺族、国会議員、県会議員、市会議員、陸上・航空自衛隊指揮官、友好団体代表者、自衛隊員、協賛団体代表者、福岡県郷友連盟会員、他一般市民の老若男女の皆様、今までの慰霊祭の最高人数(約170名)の方々が参列されました。
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慰霊祭参加者


 また、今回は元福岡陸軍墓地修復委員長の菅原氏のご決断で整然と並んでいる11個の御慰霊碑の骨壷安置室(慰霊碑の裏側)を開錠していただきました。
 この安置室も地震後に修復委員会が錆びた施錠を破壊して扉を開けた途端、雨水が溜まって骨壷が水没していた惨状は見るに忍びなかったそうです。
 県民の有志ある皆様の浄財と御奉仕で安置室の排水設備の新設と安置棚の更新、破損骨壷の作り直し等、御慰霊の安置室の整備にも並々ならぬ努力をされた結果、安心してご参加の皆さんに開錠してお見せすることができたのだと思います。
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開錠された納骨石室


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整然と並ぶお遺骨壷


 慰霊祭の詩吟奏上「嗚呼硫黄島」も感動しました。参加者の皆さんの嗚咽の声があちこちで聞こえておりました。脚本編集された井上政典さんと語り、岩城朋子さん、吟詠の吉田城世さんはじめ志清吟社の皆さんに感謝いたします。何よりも陸軍墓地にお眠り頂いている1万6千余の御慰霊は喜んでおられること間違いないと思います。
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 吟道光世流志清吟社の皆さんの詩吟奏上

 式典は、福岡県護国神社田村宮司による神事にはじまり、吉田祭典委員長の祭文奏上、宮原海友会会長の祭詞奏上、吟道光世流志清吟社の皆さんの詩吟奏上「嗚呼硫黄島」の後、参列者全員が玉ぐしを奉奠して明治維新から先の大東亜戦争に至るまでの国難にあたって我が国の独立を守るために尊い命を捧げられた御霊に感謝と今後もご加護賜らんことをお祈りしました。
 「嗚呼硫黄島」の語りと吟詠(画面上クリックで拡大)嗚呼硫黄島1.jpg
嗚呼硫黄島2.jpg
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田村宮司祝詞奏上


【 祭典委員長の祭文 】
【 福岡県陸軍墓地の由来】
【 井上政典氏の関連ブログ記事 】
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宮原海友会会長祭詞奏上


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黎明社代表 辻氏玉串奉奠


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最年少の玉串奉奠


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草刈・設営支援:陸上自衛隊隊員の皆さま(10/5小雨の中)


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撤収支援:航空自衛隊隊員の皆さま(式典終了後、猛暑の中)

 最後に陸上自衛隊隊員、航空自衛隊隊員の皆様の慰霊祭に係る設営、撤収のご支援を頂きましてありがとうございました。主催者として御礼申し上げます。

(文責:稲葉)
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祭典委員長祭文(平成25年)


ここ福岡陸軍墓地において平成二十五年度戦没者慰霊祭を執り行うにあたり謹んで祭文を捧げます。本日の慰霊祭は、福岡県郷友連盟主催で、福岡県英霊にこたえる会、日本会議福岡、福岡県偕行会、福岡県海友会、福岡県神社庁並びに陸軍墓地石碑修復委員会の協賛のもとに執り行っているものでございます。
ご遺族、戦友会をはじめ国会議員、県・市の議員の皆様、現職自衛官及び諸団体の代表そして多くの会員、一般の方々等、近年において最大の多数の方々のご参加を頂いております。ご出席の皆様に対しまして改めて感謝申し上げます。

ここ福岡陸軍墓地は、明治、大正、昭和の各時代において我が国の独立と繁栄のため、又日本民族の安泰を念じつつ国のため、郷土のため、そして愛する家族のため尊い命をささげられた方々の墓地です。各時代に思いを馳せます時新たな感謝と痛恨の情が胸に迫って参ります。
この陸軍墓地には十一基の墓碑があり、総勢一万六千余柱の英霊が祭られておられます。先の大戦から既に六十八年が経過しました。この間日本は同盟国とは云え他国に国の防衛を託して、ひたすら経済的繁栄を追求して地球上で最も安全な国、国民全体が豊かな生活を送れる国と云われるまでに発展致しました。この繁栄は、英霊の皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。

現在の世界に眼を向けますと、シリア内戦を始めとする中東地域の不安定やテロとの戦争が続いています。一方国内に眼を移しますと、衆参の安定多数を確保した安倍政権の獅子奮迅の働きにより、国内経済は好転の兆しが見え始めましたが、東日本大震災からの復興はまだまだ遅れております。また教育の荒廃により国民が日本人としての誇りや自信を喪失してしまっている現状が見られます。又外交安全保障面では、我が国固有の領土である尖閣諸島に対し、中共の海監等公船が領海侵犯を繰り返し、竹島は韓国に、北方四島はロシアに不法占拠されて、解決のメドも付かない状況が続いております。

このような時に当たり、私ども郷友連盟は、誇りある日本の再生を目指し、英霊の顕彰、国防思想の普及、日本の文化や伝統の継承を中心とした活動を更に活発化し、日本再生の精神的支柱となれるよう努力してまいる覚悟でございます。

在天の英霊におかれましては、祖国の姿や世界情勢をご照覧のうえ、我が国の進路やあり方に対してご加護を賜らんことをそしてご遺族の皆様のご多幸を祈念しまして追悼の言葉といたします。

平成二十五年十月六日
祭典委員長 吉田邦雄

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