2011年8月アーカイブ
守山善継氏から投稿を戴きましたので下記に掲載いたします。【戦略的思考、深謀遠慮、我は停滞、彼は前進 】
1.明治維新後の日本の歴史及び現在の日本の現状
3月11日の東日本大震災で亡くなられた方は、1万5千7百人、行方不明の方は四千7百人という大惨事となり、東北地方の太平洋沿岸の街はことごとく津波に流され無くなってしまうという惨状となりました。また東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難されている方は、何万人になるのでしょうか。これら大災害からの復興は国家的事業ですが、全く先が見えません。
現在の日本は、国家観や日本人としての自覚や誇りが著しく低下しています。明治維新後の日本は、日本の植民地化を図ろうとする米英仏露等欧米からの圧力に対し、日本国家の近代化技術や制度の導入を国を挙げて取り組み、東アジアの中で唯一欧米の植民地となることを阻むことができました。その理由は、世界に例を見ない歴史ある天皇が国家元首として日本を統治されていたこと、日本が島国であること、江戸時代以降国民の教育レベルが高かったこと、不正義の侵略に対しては命を掛けても守り、戦う気風が国民にあったこと等の事が考えられます。江戸時代末期の馬関戦争、薩英戦争により、欧米との軍事力の差を見せつけられていたこともあり、明治維新後は、国内工業、軍事力等の近代化を国家として推進しました。明治維新からわずか37年後、当時の世界超一流国であったロシアと戦争になりました。中国東北部における日本陸軍の勝利、対馬海峡における日本海軍のロシア艦隊の撃滅等により、世界中誰もが予測しなかった、日露戦争において日本が勝利する結果になりました。
その後は欧米諸国の帝国主義の動きが強まり、日本とタイ以外のアジア・アフリカ諸国は、全て欧米の植民地となってしまいました。
アメリカのフィリッピン占領後の中国大陸への進出政策に伴い、アメリカからの日本に対する圧力が強まりました。日本の中国大陸からの撤退要求や、鉄鉱石、くず鉄、石油のほとんどをアメリカからの輸入に頼っていた日本に対して、アメリカはこれらの対日禁輸という経済締付け政策を取り始めました。日本はアメリカの対日禁輸政策に対して、大東亜共栄圏というアジア全体でアジアの繁栄を図る政策を立て、アジアを占領していたアメリカ、イギリス、オランダとの戦争に突入したのが大東亜戦争です。また大東亜戦争の初期に、当時占領していたイギリス、オランダ、アメリカ等を日本が駆逐したことが戦後のアジア諸国の独立につながった歴史があり、当時日本はアジア諸国を侵略し、住民を殺害した等のことはありません。
東京裁判で、日本は南京虐殺やアジアの侵略で無辜の国民を殺害したと言っているのは、アメリカが行った2個の原爆投下や主要都市の無差別爆撃で日本国民を大量虐殺したことを隠すために、占領下という日本の主権が無く、自由な報道が許されていない時にアメリカが行った日本国民に対する極めて巧妙な洗脳教育です。その効果は現在に至っても継続しており、河野談話や、村山談話、菅総理日韓併合100年談話等につながっているのは、恐るべきアメリカの陰謀の結果です。
2.郷友連盟の主張
郷友連盟は「誇りある日本の再生」を理念とし、「日本を守る意識の高揚」「国難に殉じられた英霊の顕彰」「日本の歴史と伝統の継承」を信条としている社会活動団体です。自民党政権時代には、防衛計画大綱策定時に防衛力の増強と南西諸島への陸上自衛隊の配備を提言しました。民主党政権になってからは、定住外国人への地方参政権付与法案への反対、夫婦別姓法案への反対、菅総理の日韓併合100周年談話発表への反対、尖閣問題への対処等の提言を総理大臣ほか関係閣僚と各党党首に発信しました。今年は、来年度から4年間にわたり使用される教科書が採択される年であるため、各地の教育委員会で閲覧されている歴史・公民の教科書について、閲覧熟読し、文科省の検定に合格している教科書会社7社のうち、学習指導要領に沿った内容となっている、自由社と育鵬社の教科書を採択するように、各地区、各市の教育長及び各市議会の教育部会長に対して要望書を提出しました。
3.郷友連盟の進むべき道 郷友連盟は、一般市民の方をお誘いし、年2回自衛隊研修を行っています。研修では、国を守る自衛隊の現況の説明を受け、参加者の国を守る意識の高揚を図っており、参加者から好評を得ております。今後は、郷友連盟の活動を更に一般の市民の方に伝える広報活動を強化し、日本人としての誇りや日本の歴史・伝統を将来に引き継ぐ活動の輪を広げていきたいと考えています。また友好団体の隊友会や自衛隊父兄会、各基地・各部隊のOB会等との連携を強化して、日本人としての誇りや絆を高めていく活動を強化したいとも思っています。また郷友連盟は、福岡県選挙管理委員会に届け出をしている政治団体でもあります。次の国政選挙においては、佐藤正久参議院議員や衆議院議員選挙における保守の候補者を応援し、国会の場に我々の主張を実現してくれる候補者を送り込む活動をしていきます。皆様方の郷友連盟に対します、更なる応援やご支援を切にお願い申し上げます。
7月2日に福岡県郷友連盟が計画しました糸島地方の史跡研修会に参加された九州歴史観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典氏が8月10日の産経新聞第18面「つれづれ花」欄に研修参加に関連して標題の記事を掲載されていますので下記に紹介いたします。(記事をクリックすれば拡大します。)
なお、糸島地方の史跡研修会詳細は下記の通りです。
糸島地方の史跡研修会報告
九州歴史観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典氏がメルマガの「甦れ美しい日本 第988号」に投稿された記事を以下に掲載いたします。
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7月に郷友連盟福岡の主催の研修旅行に産経新聞の野口裕之九州総局長と共に参加しました。ご存知のように産経の野口裕之と言えば、軍事コラムニストの第一人者です。バスの中では、行きは私が福岡の歴史を中心に話し、帰りは野口総局長のお話を聞きながら帰ってきました。
古代史研究家原田大六さんが天照大神の墓と主張していた平原古墳や伊都国博物館などを訪問し、午後から大日本帝國海軍の小富士航空隊と秘匿基地である第六三四航空隊跡を訪問しました。
それは、私たちの先人たちのことを少しでも知り、それに感謝することがどんなにいい気分にさせてくれるのかを再確認した一日体験旅行でした。
海軍秘匿基地は住民と大日本帝國海軍が一体化し制空権をアメリカ軍に奪われた中、自分たちのできることを最大限に実施した場所であります。大日本帝國海軍は小富士航空隊の堂々とした飛行場をはじめとする軍事施設の隣にひっそりと第六三四航空基地を作りました。そこには飛行場があれば爆撃されるから飛行場の要らない水上飛行機を活用し、兵舎があればそこに基地があることがわかり攻撃されるから、民間人の家に分宿させてもらう。でも、一般の人々に迷惑をかけないようにと軍用の炊事場で1500人分を一斉に調理し、それを「めしあげ」に来た兵隊たちに食べさせたということは、いかに日本帝国海軍と一般の人々が助け合ってあの大東亜戦争を戦い抜いたかが垣間見える遺構でした。
ここから飛び立った水上飛行機は、爆弾を装着し、敵機動部隊のレーダーピケット艦を攻撃対象にしたそうです。このレーダーピケット艦というのは、機動部隊の目の役割を果たし、輪形陣を組んでいる機動部隊の一番外側にいる小型艦です。それを瑞雲などの急降下爆撃のできる水上飛行機が攻撃し無力化を図ります。そしてその穴の開いたところから特攻機が攻撃を仕掛けるのです。レーダーによる索敵を妨害し、友軍の文字通り命をかけた攻撃を支援する重要な任務を帯びていたのです。この基地には最盛期100機ほどの水上飛行機が隠蔽され米軍の探知を終戦まで隠し通していたのでした。
そういう歴史を知って、波もなく穏やかな入り江をじっと見ていると、ふとあの時代にタイムスリップしたような気分になりました。この海面を瑞雲が水を切るようにして飛び立っていく様子が目に浮かびます。空冷星型のエンジンの音も聞こえてきます。そしてたくさんの人々がその出撃を見送っています。みんな声をからして、搭乗員の無事と祖国に侵攻してくる敵の撃退を祈っています。そこには軍も民間もなくただ日本人がいる姿です。
ほんの六十年ほど前にこの土地で見られた風景でしょう。ここに立つとその光景を感じることができるのです。なぜならその方々の国に対する思いや日本人の未来に対する思いが私たちのDNAの中に刻み込まれているからだと思います。
その英霊に感謝しつつ日々の暮らしをおくる事、なんと平和ですばらしいものでしょうか。こんなに穏やかなそして美しい景色をすばらしい人々と共に過ごせた企画をお世話いただいた郷友連盟の諸先輩にまた感謝する一日でした。
でも軍民が一体となった日本はどこに行ったのでしょう?
昨日、日本の国会議員3人が鬱陵島への渡航を韓国政府から拒否され、日本に帰ってきました。相変わらず日本の国旗を引きちぎり焼くだけでなく、3人の日本の国会議員の方々の棺桶まで用意した本当にエキセントリックなデモンストレーションが繰り広げられました。私は文章を書く時にできるだけ横文字を使わないようにしていますが、かの国の人々の行動は到底日本語では表現できないから、カタカナ文字を使わせていただきました。
まあ、かの国のことをとやかく言う筋合いはないのですが、わが国の反応があまりにもだらしないと思います。政府の形だけの抗議、そして産経を除く新聞のほとんどやテレビのコメントが今ここでこういう摩擦を起こしてどうすると言うような意見も多数見受けられます。
しかし、この三人の日本の国会議員の方々がおられるからこそ、日本がまだ独立国であるということがわかると言うものです。
これを民主党政府はどう対応するか。その対応の仕方ではがれかかった化けの皮が完全に剥けて、情報に疎く善良な日本国民の前にさらされることでしょう。この三人の国会議員の方々の勇気に大きな拍手をお贈りしたいと思います。
新藤義孝衆議院議員、稲田朋美衆議院議員、そして佐藤正久参議院議員の方々、大切な尖兵の役割を果たしていただきありがとうございました。