福岡市谷公園にある福岡陸軍墓地の平成25年度の慰霊祭は、10月6日(日)午前11時から福岡県郷友連盟主催で、しめやかに、且つ厳粛に執り行われました。
慰霊祭は、前日の雨模様からは想像もできない青空の天気の下、ご遺族、国会議員、県会議員、市会議員、陸上・航空自衛隊指揮官、友好団体代表者、自衛隊員、協賛団体代表者、福岡県郷友連盟会員、他一般市民の老若男女の皆様、今までの慰霊祭の最高人数(約170名)の方々が参列されました。
また、今回は元福岡陸軍墓地修復委員長の菅原氏のご決断で整然と並んでいる11個の御慰霊碑の骨壷安置室(慰霊碑の裏側)を開錠していただきました。
この安置室も地震後に修復委員会が錆びた施錠を破壊して扉を開けた途端、雨水が溜まって骨壷が水没していた惨状は見るに忍びなかったそうです。
県民の有志ある皆様の浄財と御奉仕で安置室の排水設備の新設と安置棚の更新、破損骨壷の作り直し等、御慰霊の安置室の整備にも並々ならぬ努力をされた結果、安心してご参加の皆さんに開錠してお見せすることができたのだと思います。
慰霊祭の詩吟奏上「嗚呼硫黄島」も感動しました。参加者の皆さんの嗚咽の声があちこちで聞こえておりました。脚本編集された井上政典さんと語り、岩城朋子さん、吟詠の吉田城世さんはじめ志清吟社の皆さんに感謝いたします。何よりも陸軍墓地にお眠り頂いている1万6千余の御慰霊は喜んでおられること間違いないと思います。
式典は、福岡県護国神社田村宮司による神事にはじまり、吉田祭典委員長の祭文奏上、宮原海友会会長の祭詞奏上、吟道光世流志清吟社の皆さんの詩吟奏上「嗚呼硫黄島」の後、参列者全員が玉ぐしを奉奠して明治維新から先の大東亜戦争に至るまでの国難にあたって我が国の独立を守るために尊い命を捧げられた御霊に感謝と今後もご加護賜らんことをお祈りしました。
「嗚呼硫黄島」の語りと吟詠(画面上クリックで拡大)
【 祭典委員長の祭文 】
【 福岡県陸軍墓地の由来】
【 井上政典氏の関連ブログ記事 】
最後に陸上自衛隊隊員、航空自衛隊隊員の皆様の慰霊祭に係る設営、撤収のご支援を頂きましてありがとうございました。主催者として御礼申し上げます。