2012年5月アーカイブ
5/23(水)18時からLF会主催の講演会に吉田会長、橋田副会長、佐藤女性副部長と筆者が参加してきました。
福岡市の新天町倶楽部で、講師として公益法人偕行社 近現代史研究会委員長 中山隆志氏(元防衛大学校教授)をお呼びして、テーマは、義和団事件で日英同盟のきっかけを作った柴五郎中佐(大将)です。
(以下、主催者、若尾光一氏の報告です。)
この話は、井口先生(LF講師・九大医学部名誉教授)から、『江戸の教育は素晴らしい。武士道を体得した若者達が、明治以降の日本を救った。義和団事件のとき12カ国の公使館を守り抜いた柴五郎中佐、日本兵そして日本婦人達が、その人達だ』と言う話が、きっかけでした。
しかし、柴五郎を知る人はほとんどいません。それで、メンバーの永嶋さんと福岡県郷友連盟(自衛隊OB)を尋ね、偕行社の中山様を紹介して頂き開催する事が出来ました。
講演は、まず*義和団事件当時の列国公使館北京籠城の配置(日本軍が守った位置など)や、籠城終了時の日本将兵と義勇隊員の写真の説明から入ります。
約500m×600mの居留地に、何と4万の義和団及び清兵が襲いかかり、それに対し兵を持つ8カ国の公使館の兵は合計で僅か420名。日本は巡洋艦愛宕の陸戦隊と柴五郎を入れて25名です。
それで義勇兵を民から募りますが、日本はあわせても41名。それでも義勇兵の数ではもっとも多かったと言われています。そして、後にイタリア兵を指揮下に入れて、一区画を守り抜きます。
話は、柴五郎の生い立ちに戻ります。会津戦争に敗れ賊軍となり、7才の五郎の祖母、母、兄嫁、姉、妹は全て自害。その後60万石の会津藩は津軽の3万石(実際は7千石)に配置転換。ここで、布団すらない-15℃の極寒の冬を経験します。
この様な中、14歳になった五郎に地租改正の為調査に来た大蔵省役人との出会いがあり、陸軍幼年生徒隊を薦められます。合格しますが、授業は全てフランス語。末席が定位置となりますが、ある日先生からほめられた事がきっかけとなり、成績上昇。
この様な話で、あっと云う間の1時間半が過ぎてしまいます。そして質疑に入りました。すると堤さんから、『歴史をちゃんと伝えて欲しい』と要望が出ます。何の事か聞いてみると、『当時の欧米列国がやった植民地政策や、今の韓国・中国の歴史捏造をちゃんと伝えないと、私達日本人は、間違った歴史を認識してしまう』と云う意見でした。これに対し、郷友連盟の吉田会長から明治維新以降の歴史認識について解説がありました。
話が柴五郎から少しずれたので、井口先生に話を振りました。井口先生曰く『歴史は歴史で良い。しかし自分は中山先生の話を生物学から見たい。津軽の極寒の生活でも、武士道と云う基本を叩きもまれていたから、くじけなかった。また、列国八カ国の兵士を自由に動かせたのも、4ヶ国語も話せたからで、それは素読をしていたからだ・・・』
井口先生の目は迫力をおび、10分近く立ったままで生物学的立場から、柴五郎の行動と、それが何故出来たのか解説をします。これは目から鱗でした。参加者全員納得。
この様にして、あっという間に21時になってしまいました。
私は思いました。歴史は、各人それぞれの思いがあるのでまとめるのが大変だと・・・。 しかし、今回は堤さんのつっこみで、いろんな意見が沸騰し始め、結果井口先生の冷静な解説で、『何故、柴五郎なのか。道徳が廻りまわって、日本を救った』の解説に、本当に納得がいきました。
本当に盛り上がったLF会でした。(引用終わり)
*義和団事件:細部は下記ウィキペデアを参照して下さい。
【義和団の乱】
(今年度第1 回目の自衛隊基地研修会)
平成24 年5 月19 日(土)初夏の穏やかな日、当連盟の呼び掛けに応じた約40名が海上自衛隊佐世保基地を訪問した。
研修は、先ず海上自衛隊佐世保史料館( セイルセンター) で、海自O B 中島氏の案内で最上階(7階)から2階まで、明治22 年海軍佐世保鎮守府開設、日清・日露戦争、昭和の太平洋戦争、各時代の名将に関わる史料、海上自衛隊関係資料・模型を前に豊富なエピソードを交えた説明を受けた。
その後、倉島岸壁に移動して一般公開中の護衛艦"じんつう(神通)"を見学した。
今回の研修には、産経新聞九州総局長野口裕之氏、九州歴史観光戦略研究所代表・歴史ナビゲーター井上政典氏ほか海軍甲種飛行予科練習生山下富士夫氏、吉木正典氏など多士済々、更に小学生を含む若い人多数が参加された。
往路車中で、歴史ナビゲーター井上氏からは「郷友福岡300 号亀山上皇の記事」に因んだ長崎事件についての講話、産経新聞九州総局長野口氏からは東日本大震災災害派遣における自衛隊の活動状況について直接取材されたエピソードを紹介され、国民的高評価に自衛隊本来の使命を見失うことなきよう貴重な示唆に富んだ講話をして頂いた。
更に、公開中の護衛艦" じんつう" の電子機器類の開発に携わった元三菱電機の堀本正文氏から" じんつう" の装備と運用に関する資料を準備して説明して頂くなど、内容豊富な充実した研修会であった。
各氏のご好意に感謝の意を表します。【文責間】
なお、参加を頂いた井上政典氏のブログにも研修参加所感が掲載されていますので下記リンクをご覧下さい。
【福岡県郷友連盟主催の海上自衛隊佐世保基地への研修に参加しました。】
福岡県郷友連盟は「24年度定期総会を去る4月14日(土)11 時からJR博多駅筑紫口のホテル「クリオコート」において開催、24年度の事業計画が承認されました。
主要な事業としては陸軍墓地慰霊祭
一般に広く呼び掛け、より多くの方々の参加を得て、明治維新以降日本の存亡を掛けた節目に身を挺して立ち向かい今日の平和と繁栄の礎となられた戦没者などの御霊に感謝の誠を捧げます。
特に、大東亜戦争での日本の戦いは、多くの東南アジア諸国に西欧の植民地から解放と独立をもたらし、感謝されている偉業であったことを誇るべきでしょう。
開催時期: 10月の土曜日または日曜日
開催場所: 「谷公園内陸軍墓地」(福岡市中央区)
自衛隊部隊の研修会
例年年2回実施していた研修会を今年は3回計画し、国家安全保障の一翼を担う陸海空自衛隊部隊の実情を間近に見聞して、自ら国を守ることの大切さを理解するとともに研修先周辺史跡にも立ち寄り日本の歴史と伝統継承の一助とします。
『海上自衛隊佐世保基地研修』
5月19日(土)9時 JR博多駅筑紫口出発
『陸上自衛隊北熊本駐屯地研修』
8月ころを予定
『航空自衛隊築城基地研修』10月28日(日)の「築城基地航空祭」に併せて実施予定。
会議等の開催・参加
『日本郷友連盟主催全国会議』参加
一般社団法人日本郷友連盟と連携活動する全国都道府県郷友会代表などが5月に東京に集まり行われる会議
『郷友連盟九州ブロック会議』主催
九州沖縄各県で連携活動する郷友連盟の会議を今年度は当連盟が担当して11月に福岡において開催します。
第2部式典・懇親会においては、冒頭に国民儀礼として国旗敬礼、国歌斉唱、英霊と東日本大震災の犠牲者に対して黙とうが行われ、会長挨拶、来賓挨拶のあと、九州歴史観光戦略研究所代表、歴史ナビゲーターの井上政典氏による「博多は仏教の聖地でもある」についての講演があり、参加者の皆さんは地元、博多の歴史がよく判り拍手喝采でした。
その後懇親会に移行し、乾杯の後、会食懇談の中で来賓祝辞が出来なかった県市議会議員の皆さまの挨拶をいただきました。余興としては日本の唱歌を岡田女性部長の指揮で参加者の皆さんがステージに上がって何曲も歌いました。
最後は、鳥井幸子副会長の誇りある日本を再生しましょうという切々とした訴えとお礼の言葉をもって平成24年度福岡県郷友連盟の総会を終了しました。
【会長挨拶】
【前衆議院議員、西川京子氏来賓祝辞】
【井上政典氏記念講演】
【宇都隆史参議院議員祝電】