【末永仁氏説明書 】
福岡県は台湾の近代化に尽くした福岡県人、蓬莱米(ホウ ライ マイ)の母、末永 仁(すえなが めぐむ)氏なる偉人の出生地(福岡県大野城市)です。
昨年の4月に台湾研究会の永嶋直之氏経由で、台湾の事業家、許文龍氏からの申し出で、偉人、末永仁氏の顕彰のため、本人の胸像を出身地福岡に寄贈したいとの申し出がありました。
福岡県郷友連盟としては、日台友好と日本人としての誇りを取り戻す活動理念にも合致すると判断し、県議会の加地議員にそのことをお伝えし、福岡県との調整役を引き受けていただきました。その結果、筑紫野市にある福岡県農業試験場の農業資料館に設置することになり、4月11日にその受渡式が執り行われました。
以下、受渡式の概要を報告いたします。
1.日時 平成25年4月11日14時から
2.場所 福岡県農業試験場内、農業資料館
3.次第 ・福岡県側 福岡県農業試験場長挨拶
濱地場長
・贈呈者側挨拶 許文龍氏代理 落合氏
・来賓挨拶 台北駐福岡経済文化弁事所
戎所長(総領事)
福岡県台湾友好議員連盟会長
加地県議会議員
出席者は受渡式関係者約30名で、紅白幕の前に設置された末永仁氏胸像の前で執り行われました。
濱地場長挨拶後、贈呈者挨拶では落合氏から許文龍氏の祝辞代読をされ、贈呈者の日台友好の強い思いに参加者一同感動いたしました。
【許文龍氏祝辞全文 】
来賓挨拶では戎所長(台湾総領事)が次の親日の気持ちを述べられました。
(要旨)
「台湾は世界唯一の親日国である。日本の台湾併合50年の間、命を掛けて台湾に貢献した日本の偉人に感謝している。
その偉人達の中でもダム建設で貢献した八田與一、蓬莱米の父母である磯永吉、末永仁、地下ダム建設の鳥居新平が代表的偉人です。
その台湾人の感謝の気持ちが先の東日本大震災の250億円の義捐金が集まった証であります。私も小さい頃から美味しい蓬莱米を食べておりました。末永仁氏に感謝します。」
その後、今回の胸像受渡の橋渡しに尽力された加地議員の祝辞の後、関係者一同記念写真を撮りました。
式典終了後、濱地場長自らの案内で農業試験場を参加者一同で見学しました。
米の品種改良では”夢つくし”、”元気つくし”があり、イチゴでは”あまおう”が有名で、この農業試験場で皆、作られたそうです。
この福岡県農業試験場は台湾の蓬莱米を作り出した偉人、末永仁氏が戻って来る最適な場所であると感じた次第です。
この記事へのコメント
私はブラジルで農業の経験が有ります。農業の品種改良や生産の基礎、基盤を作るのがいかに大変な事かよく分かります。台湾で純粋な気持ちで魂を撃ち込まれた、先人の偉業に感動し、その志に尊敬の念を持たずにはいられません。
そして先祖にはこういう立派な人がいるのだと言うことを、若い人たちには知って頂きたいものです。
また、アメリカ、ブラジル、カナダ、アルゼンチン、ペルー、ボリビアなどへ渡った日本移民の苦労に、機会があれば思いをはせて頂きたいと願う次第です
守山さん、早速のコメントありがとうございます。台湾の日本統治時代で今も尊敬されている日本の偉人が沢山おられます。
日本の戦後教育にはその紹介がほとんどありません。安部政権にも是非そのことの教育体制の見直しもやっていただきたいと思っております。台湾総領事の祝辞にも大変感動いたしました。
蓬莱米を作ったことに今顕彰して下さる台湾の方がいらっしゃることが、もっと日本で知られてほしいと思いました。
水野さん、コメントありがとうございます。
昨年の12月に当連盟主催の李登輝元総統表敬台湾旅行に参加して、統治時代、日本の偉人が多数活躍し、台湾の人達に尊敬されていることを身を以て感じて参りました。
日本人としての誇りを取り戻すためにも、台湾で活躍した偉人を知るための普及活動を推し進めたいと思っております。
「台湾を愛した日本人Ⅲ」台湾農業を変えた磯永吉&末永仁物語を12月に上梓した古川勝三です。末永さんの遺族が川崎市に住んでいて取材しましたが、現在はどこにおられるのかわからないので探しています。もし、お分かりなら教えてください。本を贈りたいのです。よろしくお願いします。
古川さん、残念ながら末永仁氏の親族の消息は把握しておりません。川崎市の市役所に尋ねられたら如何でしょうか?(多分プライバシーの関係で戸籍情報の公開は難しいと思いますが・・・・)
福岡でも出来る調査はやってみたいと思います。
福岡県郷友連盟事務局長 稲葉 敏
PS:個人的にE-Mailで連絡を差し上げます。